ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトが、日本の若き才能に大きな期待を寄せた。
同クラブは18日、スウェーデン1部ユールゴーデンに所属するU-19日本代表DF小杉啓太を、完全移籍により獲得すると発表した。来年1月1日からの加入となる。
現在19歳の小杉は昨年3月にJ1湘南ベルマーレからユールゴーデンへ渡ると、加入直後から左サイドバックの主力に定着。リーグ戦、国内カップ、UEFAカンファレンスリーグを含む公式戦62試合に出場し、5得点7アシストを記録した。
昨季のUEFAカンファレンスリーグでは、チェルシーに敗れた準決勝まで勝ち進む原動力の一人となった。
アイントラハトのスポーツディレクター、ティモ・ハルトゥング氏は「技術的なボールコントロールに加え、非常に高い走力、献身性を備えた若い左サイドバックです。彼はスウェーデンリーグの主力として、また欧州カップ戦でもすでに自身のクオリティを証明しており、大きな成長の可能性を秘めています」と評価している。
一方、スウェーデンメディア『Fotbolltransfers.com』によると、移籍金は約6000万クローナ(約10億円)、出来高を含め最大8000万クローナ(約13億円)とされ、ユールゴーデンが湘南から獲得した際の約100万クローナ(約1670万円)から、異例の高騰を見せた形だ。
フランクフルトには日本代表で10番を背負うMF堂安律が所属しており、新たな日本人コンビの誕生に、ファンは期待せずにはいられないだろう。
世代別日本代表でもキャプテンを務めてきた小杉が、堂安とともにドイツの地でどのような進化を遂げるのか注目が集まる。
筆者:江島耕太郎(編集部)
