今季からスコットランドの名門セルティックでプレーする日本代表FW山田新。

今年の夏にJ1川崎フロンターレからセルティックへ移籍した山田だが、スコットランドへ渡ってからは公式戦わずか6試合の出場にとどまり、未だに得点を挙げられていない。

クラブのOBで元イングランド代表FWクリス・サットン氏は、日本人ストライカーへ厳しい批判を浴びせた。

サットン氏はセルティックの最近の不振を、“選手の質の問題”とし、山田を「二流のストライカー」と名指しで非難した。この発言は、チームの4連敗を受けて注目を集めている。

事件の発端は、12月18日に行われたダンディー・ユナイテッド戦後のコメントだ。セルティックは日本代表FW前田大然の先制ゴールでリードしながらも、逆転負けを喫した。この試合で途中出場した山田のパフォーマンスが、サットン氏の標的となった。

山田は10月26日に行われたハーツ戦以来、約2カ月ぶりの公式戦出場。だが、この日も最後までゴールネットを揺らせなかった。

イギリスメディア『Sky Sports』の番組に出演したサットン氏は「セルティックには並の選手が多すぎる。二流のストライカーがいる。それが問題だ」と指摘。

具体的に「ジョニー・ケニー、シン・ヤマダ。それが問題だ」と山田の名前を挙げ、「これらの選手はセルティックでプレーするのに十分ではない」と断じた。

山田は今シーズン、セルティックで主に途中出場に限られており、出場機会が少ない中での批判だけに、ファンやメディアからは「不公平だ」との声も上がっている。

サットン氏は、山田がベンチから出てきて活躍できなかった点を問題視したが、シーズン通じての起用が限定的だったことを考慮すべきだとの意見もある。

一方で、同氏はチーム全体の低迷を強調し、「ゴールキーパーのカスパー・シュマイケルもまったくダメ」「ヤンも夏に売却予定だったのに今は重要な選手」など、他の選手も名指しで批判。

今月からセルティックの指揮を執るウィルフリード・ナンシー監督に圧力がかかる中、選手層の強化を1月の移籍市場で求めている。

セルティックは現在、リーグ2位に位置しているが、首位ハーツとは勝点6差が開いており、優勝争いから脱落の危機に瀕している。

サットン氏の指摘は、クラブの伝統的な強さを求めるOBの視点から出たものだが、選手個人のモチベーションに影響を与える可能性もある。1月の移籍市場で補強が進むか、注目される。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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