日本代表MF久保建英が所属するスペイン1部のレアル・ソシエダは、今シーズンも低調に喘いでおり、監督交代に踏み切った。
イオン・アンソテギ暫定監督の2試合目となる20日のレバンテ戦は1-1の引き分けとなったが、久保が開幕戦以来となるゴールを決めた。
前半アディショナルタイム、味方のクロスに飛び込み、ヘディングでゴールネットを揺らしたのだ。Transfermarktのデータによれば、久保が頭でゴールを決めるのはプロキャリア初。
久保はゴールを決めるとアウェイに駆け付けたファンに対して、手を合わせるポーズを見せた後、メッセージが描かれたTシャツを掲げるシーンもあった。


『Mundo Deportivo』はこのシーンについてこう伝えていた。
「レバンテ戦で先制点を挙げた久保は、ファンに謝罪した。このジェスチャーは、ソシエダの現状を反映している。
異例のジェスチャーだが、そこには深い意味が込められていた。このウィンガーのシーズンスタートは、代表戦後の負傷やチーム全体の低調に悩まされ、非常に不調だった。
久保はベストの状態からは程遠く、期待されているものの半分も発揮できていない。この行為はその責任を明確に示すものだった。彼はもっと多くの貢献をしたいと願っている」
久保が手を合わせたのはサポーターへの謝意だったとのこと。
一方、Tシャツには「頑張れ!僕たちは君とともにある」とのメッセージが描かれており、これは最近重病と診断されたクラブの栄養士に向けたエールだったそう。
久保は「できるだけ早くチームがこの状況から抜け出せるように手助けしたい。まだ何が起こるか分からない。今のところ、監督はイオン。彼はクラブがひどい状況に陥っている時にやってきて、窮地から救い出そうとしてくれた。次に誰が就任しても、全員で全力を尽くす」と試合後に語っていたという。
リーグ16位のソシエダはこれで年内の戦いを終えた。
筆者:井上大輔(編集部)
