1999-2000 アトレティコ・マドリー

2013-14シーズンに実に18年ぶりにリーガを制したアトレティコは、その後も素晴らしい競争力を保っている。それが、20年前の成功とは違うところだ。
1995-96シーズンにリーガ制覇したアトレティコだが、そのわずか3年後に降格。当時クラウディオ・ラニエリ監督が率いたチームは、セビージャとベティスというアンダルシアのクラブに挟まれる形で19位に終わった。
当時のスカッドはタレント集団だった。GKにはホセ・モリーナ、DFにはジョアン・カプデビラ、カルロス・ガマーラ、MFフアン・カルロス・バレロン、ルベン・バラハ、FWにはジミー・フロイト・ハッセルバインク…。
論争の的だったオーナー、ヘスス・ヒル のもとでアトレティコは最も暗黒だった期間のひとつに耐えることになった。
2001-2002 フィオレンティーナ

財政上の問題により、ガブリエル・バティストゥータをローマへ、ルイ・コスタをミランへ売り渡さなくてはならなかったフィオレンティーナ。
とはいえ、その2人を失っても当時のチームにはいい選手たちが揃っていた。前線にはヌーノ・ゴメス、アドリアーノ、プレドラグ・ミヤトヴィッチ、エンリコ・キエーザがいたのだ。それでも転落を止められなかったロベルト・マンチーニ監督はシーズン途中に解任された。
結局シーズンわずか5勝に終わり、18チーム中17位で降格。その後、破産を申請し、フィオレンティーナ・ヴィオラとしてセリエC2から再スタートを切らなくてはならなくなった。
2002-2003 ウェストハム


前年は7位だったウェストハム。非常に強いスカッドを揃えており、この年に対する期待値は高かった。
ジョー・コール、マイケル・キャリック、グレン・ジョンソン、ジャーメイン・デフォーらワクワクするような若手、GKデイヴィッド・ジェームズ、DFトマーシュ・ジェプカという代表経験者、さらにはパオロ・ディ・カーニオとフレデリック・カヌーテまでいた。
錚々たる面子を揃えながら、厳しいシーズンを送ったハマーズ。さらに悪いことに、グレン・ローダー監督が心臓の問題のためにシーズン末の6週間を欠場。クラブのレジェンドであるトレヴァー・ブルッキングが暫定監督となり、わずかに改善したものの、18位で降格となった。
2007-2008 レアル・サラゴサ

当時のサラゴサは最も影響力のあるDFガブリエル・ミリートをバルセロナに売却。とはいえ、シーズン前にはその資金を使い、いいスカッドを揃えていた。もしくは、彼ら自身はそう思っていた。
パブロ・アイマール、アンドレス・ダレッサンドロ、リカルド・オリヴェイラ、ロベルト・アジャラ、カルロス・ディオゴ、ディエゴ・ミリートら南米出身勢、さらには、EURO2008のスペイン代表メンバーだったFWセルヒオ・ガルシアにMFガビもいたのだ。それでも、彼らはチームを降格から救えなかった。
