福井太智が所属するポルトガル1部のアロウカは、21日にアウェイで行われたサンタ・クララ戦を0-0のスコアレスドローで終えた。
その試合後にあった光景が「美しい」と現地で話題になっている。
アロウカの選手たちはアウェイスタンドに向かうと、応援に来てくれたサポーターをハグしていたのだ。
リーグ公式も「なんて素晴らしい。アロウカのコーチと選手たちは、試合終了後に1人のファンのもとに向かうと応援への感謝を表した」と、その様子を紹介していた。
Que belo é ser ❤️
— Liga Portugal (@ligaportugal) December 21, 2025
Treinador e jogadores do @OficialFCArouca foram ter com um adepto no final para lhe agradecer um a um todo o apoio.
Será sempre mais que um jogo ✨
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ただ、スタンドには、男性サポーター1人しかいなかった…。
『A Bola』や『Record』などの現地紙は、「今年一番の思い出」、「信じられない光景」としつつ、こう伝えていた。
「試合はスコアレスドローに終わったものの、結果以上の感動を呼んだ。
試合終了のホイッスルが鳴った後、アロウカの選手とスタッフはスタンドへ行き、唯一のサポーターに感謝と挨拶をした。素晴らしい振る舞いだった。
ホームから数千キロ離れた場所で行われた試合で、アロウカはわざわざ海を渡ってチームを応援してくれたサポーターの孤独でありながらも無条件の応援を見逃さなかったのだ。
チームは拍手や感謝の言葉、そして抱擁でサポーターの気持ちに応え、スコアレスドローの試合を今節で最も美しい瞬間の一つに変えた」
かつて守田英正、三竿健斗、田川亨介らもプレーしたサンタ・クララは、ポルトガル本土から1000キロ以上も離れたアソーレス諸島にある。
そのため、アロウカの応援に駆け付けたファンは、1人だけしかいなかったそう。
なお、この試合に途中出場した福井は21歳のMF。
サガン鳥栖では17歳でプロ契約を結ぶと、2022年にドイツの強豪バイエルン・ミュンヘンへ移籍。今年2月にはアロウカ史上最高額とされる160万ユーロ(約3億円)ほどの移籍金で完全移籍し、主力として活躍している。
筆者:井上大輔(編集部)
