[第104回全国高等学校サッカー選手権大会1回戦、熊本県立大津高等学校(熊本県代表) 7-1 北海高等学校(北海道代表)、29日、千葉・フクダ電子アリーナ]

1回戦が29日関東圏各地で行われ、初優勝を目指す大津高は北海高に7-1で快勝した。

前半4分に先制点を許したが、すぐさま流れを取り戻した。大津高主将MF福島京次(きょうじ、3年、ロアッソ熊本ジュニアユース)は1得点1アシストの活躍を披露。

プレーとキャプテンシーで仲間たちを引っ張った福島は、今季J2ロアッソ熊本から海外に羽ばたいた同期の活躍を原動力の一つにしている。

えげつない同期の活躍

「えげつないですよね」

同じグラウンドで汗を流した同期は、思わず笑ってしまうような存在になった。

福島は、熊本の下部組織でともにプレーした逸材FW神代慶人(くましろ・けいと)について、ニヤリと笑いながら話してくれた。

画像: ビルドアップに貢献した福島(写真:浅野凜太郎)

ビルドアップに貢献した福島(写真:浅野凜太郎)

「神代はどこからでもシュートを狙う。今年もアウェイの札幌(北海道コンサドーレ札幌)戦ですごいシュートを打っていましたよね。あれ、中学からやっていました」

今季J2を戦った熊本で、18歳ながら21試合8得点2アシストを記録した神代。クラブの生え抜きは驚く勢いで成長していき、今年19日にブンデスリーガのフランクフルトへの完全移籍が発表された。

日本代表MF堂安律が在籍する名門への移籍は多くのサッカーファンにとって衝撃だった。

中学時代に共闘していた同期のステップアップはもちろんうれしかったが、「着実に自分よりも上のランクに向かっている。焦りはありませんが、同級生が海外に進んでいるのを見ると、早くそういう舞台に立ちたいなと思います」と、より気が引き締まる思いだった。

画像: フランクフルトに移籍した神代(写真:浅野凜太郎)

フランクフルトに移籍した神代(写真:浅野凜太郎)

福島には神代と同じく熊本のユースに進む選択肢もあったが、高校サッカーで戦う道を選んだ。尊敬する兄と、大津高で選手権決勝を戦った先輩たちの姿に憧れたからだ。

「兄が高校サッカーをやっていて、それを小さいころから観に行っていました。その影響もあって、熊本にはユースに上がらずに高校サッカーに行きたいと伝えて、大津に来ました。

大津のサッカーをしっかりと観るようになったのは、あのときの決勝(青森山田高等学校が大津高を下して優勝した第100回大会)くらいから。そのときは、青森山田さんが強くて負けてしまったけど、国立を経験してくれた先輩方の姿がかっこよかった」

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