昨季J1リーグで存在感を示したファジアーノ岡山が30日、新たな守護神候補としてドイツ人GKを獲得した。
完全移籍での加入が決まったのは26歳のレナート・モーザー。
ドイツ出身のモーサーはウニオン・ベルリンの下部組織出身で、2017年にトップチームに昇格して以降は、ベルギーやオーストリアでプレーした。
2023年8月にベルギー1部のオイペンとの契約が満了になり、半年間の無所属期間を経験。翌年1月にフリーでデンマークのコリングIFに入団した。
昨季はコリングIFの正GKとしてデンマーク2部で活躍。契約は半年残っていたが、岡山からのオファーにより日本への移籍が決まった。
岡山は昨季まで絶対的守護神だった元U-23ドイツ代表GKスベンド・ブローダーセンが、今月15日に川崎フロンターレへ移籍。昨季の岡山の躍進を支えたGKを失い、その後任が注目されていた。
コリングIFにとっては、フリーで獲得した選手を高額で売却する好取引となり、岡山にとってはJ1定着を見据えた重要な補強となる。
岡山の公式には、モーザーのコメントが掲載されている。
「ファジアーノ岡山に加入できてとても嬉しいです。私にとって新しい挑戦であり、クラブが目標を達成できるよう全力を尽くします。ファン・サポーターの皆さんには、情熱を持ってプレーし、このチームでリーダーシップを発揮する姿をお見せできると思います。早くプレーを始めて、スタジアムで皆さんに会えるのを楽しみにしています」
なお正式決定直前の29日、デンマークメディア『Tipsbladet』はモーザーの移籍金を30万ユーロ(約5400万円)と報道している。
筆者:江島耕太郎(編集部)
