RB大宮アルディージャは、2025シーズン途中加入のMF津久井匠海が、J1に昇格したジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍すると発表した。
また同日に千葉も同選手の獲得を発表している。
津久井は横浜F・マリノスユース出身で、トップチーム昇格後、JFLのラインメール青森やJ3のアスルクラロ沼津を経て経験を積んだ。2024年には沼津へ完全移籍し、翌年に水戸ホーリーホックにステップアップ。
だが、シーズン途中の6月に大宮へ移籍していた。攻撃的なミッドフィールダーとして、沼津時代にはJ3で67試合17得点を挙げるなど得点力を発揮。
大宮では途中加入ながらチームにフィットし、リーグ戦19試合に出場して4得点を記録。大宮のJ1昇格プレーオフ進出に大きく貢献した。
だが、大宮はプレーオフ準決勝で敗退。一方、移籍先の千葉はプレーオフを勝ち抜いてJ1復帰を果たしており、津久井にとっては悲願のJ1舞台への挑戦となる。
津久井は昇格を争ったライバルへの移籍に際し、クラブ公式ホームページを通じて以下のコメントを残した。
「ファン・サポーターの皆さま、パートナーの皆さま、今シーズン、たくさんの応援をしていただきありがとうございました。このたび、ジェフユナイテッド市原・千葉に移籍することを決断しました。
6月に加入してNACK5スタジアム大宮のピッチに立ったとき、あの大声援に圧倒されて心が震えたことを今でも鮮明に覚えています。また、途中加入の僕にチャントを作ってくれて、本当にうれしかったです。あのチャントが歌われるたびに、力が沸いてきました。
少し僕の話をさせてください。横浜F・マリノスユースからトップに昇格したとき、ここから自分のサッカー人生は始まるんだと思っていました。しかし、高卒1・2年目でJFLのラインメール青森に移籍し、そこでも試合に出ることができなかったときは、思い描いていた理想とのギャップに苦しみとても辛かったことを覚えています。自分のサッカー人生は何も成し遂げられず、このまま20歳で引退するしかないだろうなと考えていました。子どものころからの夢であったプロサッカー選手を辞めなければいけないという現実が、本当に怖かったです。
しかし、試合に出れていなかった自分をアスルクラロ沼津が拾ってくれたあの日から、僕のサッカー人生はもう一度スタートしました。同期や後輩がJ1や海外で活躍してる姿を見て、もう一度そこへ行きたいと強く思えるようになりました。みんなより出遅れたぶん、失うものなんてない。どんどんチャレンジしようと。その気持ちが今もずっと僕の中に残っています。大宮に残り共に戦うこととすごく悩みましたが、短いサッカー人生において、ここでチャレンジしなかったら自分ではないと思い、最後は自分の気持ちを信じました。
大宮で過ごした日々は、どれもすばらしい思い出で、宝物です。多くの人に支えられて、僕たちはサッカーができています。本当に感謝しています。半年という短い間でしたが、この街が大好きになりました! ありがとうございました!」
苦難を乗り越えた若手選手の新たな一歩として、津久井のJ1でのさらなる飛躍が期待される。
筆者:江島耕太郎(編集部)


