この冬の移籍マーケットでステップアップの噂が流れていた日本代表MF佐野航大。しかしながら、移籍金の問題などもあり、1月に取引される可能性は低いようだ。
2023年夏にファジアーノ岡山からオランダ・エールディビジのNECナイメーヘンへ移籍した佐野航大は、加入初年度からクラブの中心的ミッドフィルダーとして信頼を獲得。チームの上位進出に大きく貢献した。
さらに今季は、クラブがエールディビジで4位と躍進。その中で佐野航大の評価は極めて高いものとなっている。こうした活躍を背景に、この冬の移籍マーケットでは数多くのクラブから関心を集め、ステップアップの可能性が取り沙汰されていた。
しかし、『Voetbal4u』によれば、ポッドキャスト『De Bestuurskamer』に出演したNECのCEOウィルコ・ファン・シャイク氏は、次のように語り、佐野航大の放出を否定したという。
「彼を売却するつもりはない。PSVがヨエル・フェールマンを売却していたら、状況は変わっていたかもしれないがね。クラブ史上最高額はロビン・レフスの1050万ユーロ(約19.3億円)だが、それでも十分ではない。
誰もその金額を用意することはできなかった。その額が約束されなければ、我々は交渉のテーブルにつくことすらできない。そして記録的な金額を得られるのであれば、夏でも同じことができるはずだ。
ヨーロッパで戦うためには、佐野の存在が不可欠だ。チームは時折自信を失うこともあるが、それでも4位につけている。このチームなら、素晴らしい結果を残せると確信している。佐野は最高の栄冠を掴むべき男だ。
我々は特別な立場にいて、より良いポジションを目指している。選手たちも楽しみながら成長を実感しているはずだし、ワールドカップも近づいているタイミングだからね。
もしフェールマンが移籍していたら、佐野の周囲でも何かが起こっていたかもしれない。ただ、幸いにもその移籍は実現しなかった」
PSVアイントホーフェンは、佐野航大に関心を寄せていたクラブの一つとされていた。しかし、ヨエル・フェールマンがこの冬のマーケットで残留することが決まったことで、佐野航大の獲得に動く可能性は消滅したようだ。
筆者:石井彰(編集部)


