[第104回全国高校サッカー選手権大会決勝、学校法人神村学園高等部(鹿児島県代表) 3-0 鹿島学園高等学校(茨城県代表)、12日、東京・MUFGスタジアム(国立競技場)]
神村学園高が鹿島学園高を3-0で下し、選手権初優勝を飾った。
夏の全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)を制していた同校は、史上6校目となる夏冬2冠を成し遂げた。しかし大会を通じて無得点だったFW徳村楓大(3年、神村学園中等部、FC町田ゼルビア加入内定)は悔しさを口にした。
18歳のストライカーはこの経験を次の舞台につなげる。

町田加入が内定している徳村(写真:縄手猟)
無得点の悔しさはプロの舞台で晴らす
試合を終えた徳村は、すぐさま自身の課題を見つめた。
「シュートに行くまではいいんですけど、それを決め切れないという最後のフィニッシュの質が、今大会で出た課題だと思います」
決勝戦で先発出場した徳村。持ち前の推進力と快速を生かして何度も相手ゴールに迫ったが、自身のシュートではネットを揺らせなかった。
もちろん、もどかしかった。
それでもチームの勝利を第一に掲げて走り続けた背番号11の献身的なプレーは、前半19分に決勝点を生み出した。

シュートを放つ徳村(写真:縄手猟)
ロングボールに反応して相手ディフェンスラインの裏へ抜けた徳村は、相手GKと1対1を迎えた。放ったシュートは惜しくも阻まれたが、こぼれ球に反応したFW日髙元(3年、神村学園中等部)がミドルシュートを突き刺して、貴重な先制点を奪った。
「キーパーが出てきたので浮かそうと思ったんですけど、距離が近くてうまく当たらなかった。でもその後に日髙が決めてくれたので、ホッとしました」と、チームメイトに感謝した。
その後もボールを握り続けた神村学園は、同39分と後半47分にも得点を記録して、鹿島学園を撃破。3-0で勝利し、史上6校目となる夏冬2冠を達成した。

力強いドリブル突破を見せた徳村(写真:縄手猟)
「個人の課題を言いましたけど、それでもチームが勝てましたし、全国優勝もできた。まずはそこが第一だと思っているので、すごく良かったです」と喜びを口にした徳村。これからは、加入が内定している町田でのプロ生活が待っている。
昨季の天皇杯を制した強豪でのポジション争いは一筋縄ではいかないだろう。今大会を無得点で終えた神村学園の背番号11は、この日の悔しさを糧にしていくと誓った。
「まずは少しでも多くの出場時間を、日々のトレーニングから100パーセントでやって獲得したい。応援してくださっている方々に、活躍する姿で恩返ししたいです」

優勝した神村学園イレブン(写真:縄手猟)
新たなステージに向けて歩み始めた徳村。プロの舞台でも快速を生かしてゴールに迫り、チームを勝利に導いてみせる。
(取材・文:浅野凜太郎、写真:縄手猟)


