メキシコで麻薬カルテル指導者殺害による暴動が激化している。
現在SNSを中心に、今年のワールドカップ開催地変更の憶測が急拡大している。
メキシコで強力な麻薬組織「ハリスコ新世代カルテル(CJNG)」の最高指導者ネメシオ・オセゲラ、通称「エル・メンチョ」が22日、メキシコ軍の作戦で殺害された。
これを受け、同国各地で報復とみられる車両放火や高速道路封鎖が発生し、治安が急激に悪化。プエルト・バジャルタなど観光地では航空便が欠航となり、住民や観光客に外出自粛が呼びかけられる事態となっている。
この混乱を受け、ソーシャルメディア上では「2026年FIFAワールドカップのメキシコ開催試合をアメリカ・カナダに移すのではないか」という主張が急速に拡散。一部の投稿は「アステカスタジアムでの開幕戦はカルテル中心地そのもの」と指摘し、閲覧数が数十万回に達するなど注目を集めている。
また、メキシコ開催試合のキャンセルや会場変更を求める声がSNSを中心に広がっている状況だ。
しかし、インドメディア『Hindustan Times』によると、これらの情報は主に検証されていないアカウントからのもので、FIFAやメキシコ当局から公式な会場変更の発表は一切ない。
AIによるファクトチェックでも「FIFAとメキシコ側は強化セキュリティを準備中だが、正式な保証はなく、状況を注視している。大会は予定通り進行する」との見解が示されているという。
大会は米国・カナダ・メキシコの3カ国共催で、6月開幕予定。メキシコではアステカスタジアムを含む複数会場が使用されるが、今回の暴力事件が与える影響については今後も注目が続く。
日本代表もグループリーグ第2戦のチュニジア戦がメキシコのモンテレイで開催される予定。現地へ観戦に訪れる日本人サポーターも多いだけに、日本からも開催地の安定や事態の推移が注目されている。
日本サッカー界にとっても、2026年大会は重要な舞台。メキシコでの試合が予定通り行われるのか、治安悪化が及ぼす影響は無視できない。
筆者:江島耕太郎(編集部)


