東京都江戸川区は16日、老朽化が進む「スピアーズえどりくフィールド」こと江戸川区陸上競技場の改修・再整備に関するリリースを発表した。

関東リーグ1部の東京23FCやラグビーリーグワンのクボタスピアーズ船橋・東京ベイがホームとして使用している現在のスタジアムは、1984年の竣工から40年以上が経過。老朽化や観客席容量の不足、映像・中継機能の不十分さなど、現代のスポーツニーズや地域振興に応えるための機能強化が求められている。

発表された資料では、区が進める文化・スポーツ基本構想や公共施設再編・整備計画の一環にこの改修事業が位置付けられていることが示された。

江戸川区はスポーツ実施率が東京都の平均を下回っており、地域の健康増進やスポーツ振興を図る観点から、施設の機能強化が急務とされている。

これまでの陸上競技場はトラック競技や区民大会、ラグビー、サッカーなど多様なスポーツで利用されているが、競技・観戦双方に対応する現代的な設備・機能を備えた施設へのリニューアルが求められていた。

今回発表された改修は単なる老朽化対策にとどまらず、区民とプロスポーツ双方が利用できる「球技場」としての再整備を目指すとのこと。

具体的には、観客席を現状より大幅に増やし(J1基準を満たす15,000席以上!)、公式戦の開催が可能な照明設備・映像中継機能・ホスピタリティスペースを整備する計画。これにより、地域でのスポーツ観戦文化の深化や、国内外の競技大会開催による集客、地域経済の活性化を図る狙いがある。

また、再整備後の球技場はサッカーやラグビーといったフィールドスポーツに対応できる天然芝ピッチを備え、プロスポーツの公式戦開催に必要な基準を満たす設計が想定されている。既存施設は観客席やホスピタリティ機能が限定的だったため、競技観戦環境の大幅な改善が図られる見通しだ。

あわせてバリアフリー対応や多目的トイレ、車いす席といったユニバーサルデザインの導入など、誰もが利用しやすい施設としての整備も進められる。

事業は「民間提案型」で進められ、設計・施工・運営・維持管理までを広い視点で提案できる事業者を募集する方式を採用。民間の創意を取り入れつつ、持続可能な施設運営モデルを確立することを目標とする(事業期間は「提案により決定」)。

これにより、従来の公共施設とは異なる収益性や運営効率の高い球技場運営が期待されている。

整備地域は東京都江戸川区清新町2丁目1番1号で、敷地面積は約3万5,700平方メートル。

トラック競技と球技利用の需要が飽和状態にある現状を踏まえ、新球技場の導入により利用機会の増加や多様なスポーツニーズへの対応を図る。加えて、周辺環境や公共交通機関・駐車場の利便性向上、防災機能強化など複合的な整備効果も視野に入れて検討が進められている。

江戸川区はこの改修を通じて、地域住民が誇れるスポーツ拠点の創出とともに、文化・教育・福祉との連携による「共生社会」実現への寄与も目指しており、地域ブランディングの強化やスポーツ環境の質的向上を図る方針を打ち出している。

筆者:奥崎覚(編集部)

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