ドン・レヴィー政権下のリーズ

今のミケル・アルテタ&アーセナルに最も近い存在ともいえる伝説のチーム。それは1960~70年代のリーズ・ユナイテッドだ。

世間から忌み嫌われる戦術、個性を抑え込まれた才能豊かな選手たち、そして神経質なまでの完璧主義を貫く指揮官。ドン・レヴィー監督の下でチームは多くのタイトルを手にしたが、その「美しさよりも冷徹さ」を優先したスタイルは、今なお議論の的となっている。

2部を戦っていた1961年にドン・レヴィーが監督に就任すると、ビリー・ブレムナー、ノーマン・ハンター、ジャッキー・チャールトンなど名選手を育て上げ、1964年に1部昇格。さらにその後リーグ優勝2回、準優勝5回、FAカップ優勝1回、リーグカップ優勝1回、UEFAチャンピオンズカップ準優勝1回など、書ききれないほどのタイトルを獲得。

ただ、そのスタイルは「ダーティー・リーズ」と言われるほどのハードかつラフなもので、対戦相手に「怪我をさせられてしまうのではないか」と恐怖を与えるほどだったという。

ジョゼ・モウリーニョ政権下のFCポルト(2004年チャンピオンズリーグ)

画像: (C)Getty Images

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2003年のUEFAカップ決勝で敗れたセルティックのファンは、その際にすでに警告していた。モウリーニョ率いるFCポルトが、いかに狡猾で、時間稼ぎやマリーシアに長けたチームであるかということを。あくまで勝負に徹するスタイルで挑んでくることを。

ただ、それでもその翌年に彼らがチャンピオンズリーグまで制覇すると予想した者は少なかった。デコやリカルド・カルヴァーリョといった名手を擁しながら、それに加えてダーティなスキルをも駆使して欧州の頂点に立つことに成功したのだ。

モウリーニョ自身も記者会見やインタビューにおいて狡猾な「精神的揺さぶり」をかけることができる人物であり、メディアも巻き込んで相手にプレッシャーを与えていく。確かな技術的側面を持ったチームであったが、それにモウリーニョが持つ勝負師としてのずる賢さが加わった伝説的なスカッドであった。

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