JFLのアスルクラロ沼津を運営するアスルクラロスルガ株式会社は11日、株式譲渡に伴う株主構成の変更を発表した。静岡県東部の企業を中心とした新たな支援体制を構築し、クラブ経営の強化と地域密着型クラブとしての基盤づくりを進めることが目的という。

今回の株式譲渡は、2026年2月17日の臨時取締役会で承認され、3月10日付で実施された。

これまで株式を保有していた谷強氏および株式会社三ツ星不動産サービスの全株式が、臼井国際産業株式会社と加和太建設株式会社へ譲渡されたとのこと。これにより臼井国際産業が34.0%を保有する筆頭株主となり、加和太建設が13.9%を保有する主要株主として新たに参画。その他株主が52.1%を占める構成となった。

臼井国際産業は静岡県東部を拠点に自動車部品の製造を手掛ける企業で、国内外の自動車メーカー向けに製品を供給する地域有力企業の一つ。加和太建設も三島市に本社を置き、土木・建築を中心に地域のまちづくり事業を展開してきた企業で、これまでもクラブのユニフォームパートナーとして支援を続けてきた。

今回の株主構成変更により、地域企業が中心となるクラブ支援体制へと移行する。

クラブを運営するアスルクラロスルガの代表取締役・高島雄大氏は、これまでの支援への感謝と新体制への期待を次のように語った。

「当クラブはこれまで、地域の皆さま、スポンサー企業の皆さまのご支援のもとクラブ運営を行ってまいりました。また、2022年以降、谷強氏および株式会社三ツ星不動産サービスから多大なるご支援をいただき、クラブの存続と発展に大きく寄与していただきましたことに、改めて心より感謝申し上げます。

現在クラブはJFL降格という厳しい状況に直面しておりますが、そのような状況にもかかわらず、クラブの将来を見据え株式譲渡という決断をしていただいたことについて、深く敬意と感謝の意を表したいと思います。

そして今回、新たに筆頭株主として参画いただいた臼井国際産業株式会社、また主要株主として参画いただいた加和太建設株式会社をはじめ、地域企業の皆さまのご理解とご支援により、クラブは新たな一歩を踏み出すこととなります。

アスルクラロ沼津は、ホームタウンである沼津市を中心とした静岡県東部地域のクラブとして、地域とともに歩み、地域に誇りをもたらす存在でありたいと考えています。今回の新たな支援体制は、静岡県東部地域の企業を中心とした、真の意味で地域に根ざしたクラブ体制の構築につながるものであり、クラブの将来にとって大きな意義を持つものと考えています。

今後も、ファン・サポーター、スポンサー企業、自治体とともにクラブの価値を高め、地域に夢と活力を届けられるクラブづくりに取り組んでまいります」

筆頭株主となった臼井国際産業は、地域企業としてクラブの再成長を後押しする姿勢を示している。

「当社は、静岡県東部地域に根ざす企業として、アスルクラロ沼津が将来のJリーグ昇格を目指せる確かな基盤づくりを支援してまいります。

当社は長年、自動車部品製造を通じて地域産業の発展に貢献してきましたが、同じ地域で挑戦を続けるクラブの存在は、地域全体の活力を生み出す重要な力であると考えています。現在クラブはJFLに所属していますが、再びJ3の舞台へ戻り、さらなる高みを目指すべき大切な時期を迎えています。

当社は、選手が存分に力を発揮できる環境整備や、育成年代からトップチームまで一貫した育成体制の強化、指導者を含めた人材育成への取り組みを積極的に支援してまいります。また、地域の子どもたちが夢を持ち、成長できる場を広げることも企業としての使命だと考えています。地域の皆さまとともに、クラブの未来を支えるパートナーでありたいと考えております」

また主要株主として参画した加和太建設も、地域活性化の観点からクラブ支援を強化していく方針だ。

「この度『地域とともに歩み、地域に誇りをもたらす存在でありたい』という高島代表取締役の強い想いに共感し、臼井国際産業株式会社に次ぐ主要株主として資本参加することを決定いたしました。

当社はこれまでもユニフォームパートナーとしてアスルクラロ沼津を支えてきました。『J復帰』という大きな挑戦を掲げるクラブのエネルギーに当社の支援力を乗じることで、クラブが地域の新たな推進力となることを期待しています。クラブに伴走する形で地域とクラブの価値を高め、サポーターや地域の皆さまと一体となって夢を描いていきたいと考えています。

当社は土木・建築事業を中心に静岡県東部でまちづくり事業を展開しており、今後も地域活性化と経済循環に貢献していきます。共に戦い、共に喜び合いながら、地域を巻き込んだ挑戦の波を起こしていきたいと考えています」

2017年~2025年にJリーグを戦ったアスルクラロ沼津は、今季JFLへ降格し(Jリーグ退会・JFL参入)、再びJリーグの舞台への復帰を目指している。

今回の株主構成の変更は、静岡県東部の企業が中心となってクラブを支える体制を整えるものであり、地域密着型クラブとしての基盤強化と将来のJリーグ復帰に向けた重要な一歩となりそうだ。

筆者:奥崎覚(編集部)

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