ミズノは3月10日、オリックス・バファローズの本拠地である京セラドーム大阪に採用されている野球専用人工芝「MS CRAFT BASEBALL TURF」の張り替え工事が完了したと発表した。人工芝の更新は8年ぶりで、2月28日に工事を終えた。

「MS CRAFT BASEBALL TURF」は、天然芝に近い感覚でプレーできることを目指して開発された野球専用人工芝で、芝葉(パイル)を天然芝に近い形状にする特殊捲縮加工を施しているのが特徴。

これにより、従来の直毛型ロングパイル人工芝と比べて衝撃吸収性能が約15%向上し、野球用スパイク使用時の足への突き上げ感を抑えるなど、選手の身体への負担軽減につながるとしている。また、金属スパイクに対する耐久性も高く、パイルの引張強度減衰率が従来比で約3倍向上している。

さらに、コンサートなどのイベントで重量物が載った場合でも芝葉が倒れにくい構造となっており、長期間の荷重による形状変化を抑制。万が一倒れた場合もブラッシングによって復元できるなど、ドーム球場での多目的利用に適した復元性と長期安定性を備える。

画像1: 京セラドーム大阪、ミズノの“野球専用人工芝”張り替え工事完了!グラウンドデザインも刷新…「近鉄時代」を思わせる懐かしの姿に

パイルが充填材を覆う構造によりゴムチップなどの飛散を抑えるほか、芝目がないためボールのバウンドや転がりが安定し、シーズンを通して均一なグラウンドコンディションを維持できる点も特徴とされる。光の照り返しを抑える設計により、観戦環境の向上にも寄与するという。

同製品は2016年にプロ野球の本拠地で初めて採用され、その後導入が拡大。現在は国内プロ野球12球団のうち7球団の球場で採用されており、人工芝分野でトップシェアを占めている。また、2023年には台湾初のドーム球場である台北ドームにも採用されるなど、海外にも導入が進んでいる。

画像2: 京セラドーム大阪、ミズノの“野球専用人工芝”張り替え工事完了!グラウンドデザインも刷新…「近鉄時代」を思わせる懐かしの姿に

今回の張り替えではグラウンドデザインも変更され、フィールド全体の外周をブラウンで縁取りし、ピッチャーマウンドとベース周辺を除く部分をグリーンで統一するレイアウトに刷新された。

正確には、今はなき大阪近鉄バファローズが使用していた頃のグラウンドデザインに戻された形となる。

画像: 改修前(左)と改修後(右)

改修前(左)と改修後(右)

加えてミズノは、人工芝の利用拡大に伴い課題となっているマイクロプラスチックの海洋流出への対策にも取り組んでいる。

「MS CRAFT」シリーズでは芝葉を特殊加工する独自技術「ミズノスパイラルテクノロジー」により、芝葉のちぎれや充填材のゴムチップの飛散を抑制する設計を採用。今後もスポーツフィールド分野で環境配慮型製品の開発を進め、持続可能な社会の実現に向けたSDGsの取り組みを推進していくとしている。

筆者:奥崎覚(編集部)

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