古巣戦を前にした品田は…

次節は中3日でFC東京との連戦を控えている。昨季に古巣である同クラブから完全移籍で千葉に加入した品田にとっては、自身の成長した姿を披露するチャンスだ。アカデミーからトップチームに昇格したFC東京では、リーグ戦20試合出場と、思い描いていた活躍はできなかった。

背番号44はこの日の敗戦を受け止めつつ、「FC東京戦の前のタイミングで復帰できたのは、目ぐり合わせだと思う」とすぐさま照準を次に合わせる。

「ある意味、FC東京は自分が通用しきらなかったクラブですし、規模でいったらビッグクラブ。天皇杯でもやりましたが、ここ数年は『いつか対戦するんだろうな』というくらいで、あまり戦う実感や感覚をつかめていませんでした。やっぱり憧れのあるクラブなんだと思いますし、個人的に楽しみです」

古巣戦への意気込みを語った背番号44だったが、その姿にどこか違和感を覚えた。例えば、この日の横浜FM戦が古巣戦となったMF津久井匠海のようなギラギラ感があまり感じられなかったのだ。

横浜FMの生え抜き選手である津久井から対戦への強い思いを聞いていたからこそ、似たような境遇の品田の回答は淡々としすぎているようにも思えた。その理由を聞くと、品田らしい答えが返ってきた。

「個人的には勝ち負けよりも先に、チームとしてやらなきゃいけないことをやるべきだと思います。そのためにしっかりと準備をして、ジェフというクラブが FC東京に比べて『この部分では絶対に勝っている』というストロングを、チームとして見せたいんです」

もちろん静かな闘志は燃やしているのだろうが、多くは語らない。品田は自身の因縁や想い以上に、まずはチームとしてのタスクを遂行すると語った。

取材・文:浅野凜太郎

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