フランス1部オリンピック・マルセイユは8日、クラブの新しいエンブレムを発表した。
かつて中田浩二、酒井宏樹、長友佑都もプレーしたこの名門にとって、今回のデザイン変更は2004年以来22年ぶりとなる。

新しいエンブレムは、全体的に丸みを帯びたデザインに。ここ数年のサッカー界で多く見られるエンブレムの“アイコン化”と言えるだろう。
クラブはこのデザインについて、構造的で生命力にあふれ、歴史を感じさせつつも大胆。常に動き続け、情熱的で、躍動し続ける街マルセイユそのものと説明している。

クラブのイニシャル「OM」ロゴを踏襲しつつも、かなり大胆にチェンジ。丸の中にMを収めたようなシンプルなスタイルとなり、スマートフォンなど小さな端末機器でも明確に認識が可能となった。
この新デザインは、1973年のロゴから着想を得た白いリング、1899年のエンブレムから受け継いだ「M」の構造、1986年のロゴに見られる曲線とダイナミックなライン、そして1993年のエンブレムの象徴的な二重リングなどをミックスしたもの。
93年のエンブレムについては、1992-93シーズンのUEFAチャンピオンズカップ(現CL)優勝というクラブの栄光を反映させたものだろう。

ロゴに使われる新しいフォントも公開されたが、エンブレムの“現代化”と反するように、クラシックな雰囲気のタイポグラフィを用いてる点が興味深い。
また、新作では色も変更となった。ブルーである点は変わらないが、以前よりも発色を抑え深みの増した色は、いわゆるマリンブルーに近い。

新エンブレムは、用途によって2パターンを使い分けるという。
ユニフォームなど選手が着用するウェアは、星とクラブのモットー「Droit Au But」(ゴールへ一直線)を組み合わせたバージョンで、このスタイルは従来通り。
一方、公式ウェブサイトや各種SNSなどのデジタルプラットフォームでは、簡略化されたMロゴのみを使用する。

マルセイユはエンブレムのデザイン変更が比較的多いクラブなのだが、今回の変更は今の時代に即したものをとの理由から、大胆に“デフォルメ”したデザイン。
クラブ公式インスタグラムでは新デザインに対して、「ひどい、がっかり」「インテルみたい」「フォルクスワーゲンか」「断固拒否する」など厳しい反応も目立ち、現時点では否定的な感想で埋め尽くされている。
筆者:立野敦史(Qoly LFB Vintage)
Qoly × LFB Vintageでユニフォームなどを販売する傍ら、Qolyでユニ記事を執筆。 メタル/ハードロックをこよなく愛するが、ジャズから歌謡曲まで実はただの音楽好き。世界一美しいと思うエンブレムはサンマリノ代表の旧デザイン。


