日本サッカー協会(JFA)は23日、女子育成世代の最高峰リーグとなる「U-18女子サッカープレミアリーグ」を創設し、2027年4月から開幕することを発表した。
このリーグは、国内の女子育成ピラミッドの頂点を整備することで、WEリーグの競技力向上や、日本女子代表(なでしこジャパン)の強化を図り、将来的なFIFA女子ワールドカップ優勝および五輪金メダル獲得を見据えた重要施策と位置づけられている。また、競技面だけでなく、「する・見る・関わる」という多面的な観点から女子サッカー全体の価値向上と普及促進も狙いとしている。
大会は16チームで構成され、東西各8チームに分かれてホーム&アウェイ方式の2回戦総当たりを実施。各リーグの1位同士がファイナルで対戦する形式となる。シーズンは4月から12月まで(7・8月を除く)で、各リーグ下位2チームは9地域リーグへ自動降格し、入れ替わりでプレーオフを勝ち上がった4チームが昇格する仕組みを採用する。
初年度の参加16チームのうち12チームはストレートインとして選出。2023年から2025年までの全国大会実績を基にポイント化し、以下のように決定された。
■クラブ(6チーム)
マイナビ仙台レディースユース(宮城県)
三菱重工浦和レッズレディースユース(埼玉県)
日テレ・東京ヴェルディメニーナ(東京都)
ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ(神奈川県)
セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18(大阪府)
INAC神戸レオンチーナ(兵庫県)
■高校(5チーム)
聖和学園高校(宮城県)
藤枝順心高校(静岡県)
大商学園高校(大阪府)
柳ヶ浦高校(大分県)
神村学園高等部(鹿児島県)
■その他(1チーム)
JFAアカデミー福島(福島県)
内訳はクラブチーム6、高校5、そして特例としてJFAアカデミー福島が含まれ、育成のトップ層が一堂に会する構図となる。
残る4枠は2026年12月に実施される参入プレーオフで決定。WEリーグクラブのアカデミー組織や各地域代表チームが参加し、ノックアウト方式で争われる。これにより、すべてのWEリーグ関連アカデミーに参入機会が与えられる設計となっている。
JFAの宮本恒靖会長は、「念願であったリーグ創設」と強調し、女子サッカーの成長を加速させる基盤になると説明。選手にとっては明確な目標設定につながり、ファンにとっては育成年代からの応援文化の醸成、さらに指導者や審判など多様な人材の活躍機会拡大にも寄与するとした。
今回のリーグ創設は単なる大会新設にとどまらず、JFAとWEリーグ、高体連や地域協会が連携し、日本女子サッカーの未来を形づくる重要なプロジェクトである。育成環境の整備を通じて選手の成長を最大化し、世界の頂点を目指す体制を構築することで、日本女子サッカーの新たなステージを切り拓く取り組みとなる。
筆者:奥崎覚(編集部)
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