イタリア代表のレジェンド的ゴールキーパーであり、かつてアズーリを率いた名将でもあるディノ・ゾフ氏が、「スポーツマンシップに欠けるとしてもワールドカップに出場すべきだ」と話したという。

6月にアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で開催される2026年ワールドカップ。イタリアは予選グループでノルウェーに次ぐ2位に終わり、3月末に行われたプレーオフ決勝ではボスニア・ヘルツェゴビナにPK戦の末に敗北。3大会連続で出場権を逃す結果となった。

しかし、現在その状況に変化が訪れている。国際的な対立による影響により、イラン代表チームの出場が危ぶまれている状況があるからだ。

そして、ドナルド・トランプ米大統領に近い人物であり、アメリカの特使を務めているパオロ・ザンポッリ氏が『Financial Times』に対して「トランプ氏とインファンティーノ氏(※FIFA会長)に対し、イタリアをイランの代わりに出場させるよう提案した。イタリア出身の人間として、アメリカ開催の大会でアズーリを見たい。4度の優勝を誇る彼らには、その資格がある」と明かしたのだ。

その一方で、この報道に対してイタリア・オリンピック委員会(CONI)のルチアーノ・ブオンフィリオ会長や、スポーツ大臣を務めるアンドレア・アボディ氏などは「ワールドカップは自力で取ってこそのものであり、枠を与えられることは屈辱である」と慎重な立場を取っていることを明らかにしている。

しかしディノ・ゾフ氏の考えは違うようだ。彼はRai Radio1の番組「Un Giorno da Pecora」に出演した際、以下のようにコメントを残していたという。

「(イタリアの代替出場は)可能なことだと思う。確かに華々しいやり方ではないだろう。

だが、もしチャンスが巡ってきたのであれば…たとえそれがスポーツマンシップにあまり則っていないものだったとしても、我々はその機会を掴むべきだと思う」

かつて1970年、1974年、1978年、1982年と4大会にわたってワールドカップに出場した経験を持っている名選手ディノ・ゾフ。40歳という年齢での優勝はいまだ誰も更新できない記録であり、サッカーの歴史上屈指の名守護神である。

彼にとって、ワールドカップというのは「たとえ公正ではなくとも出場すべき」と言えるほどの大会であるようだ。

筆者:石井彰(編集部)

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