2026年6月11日に開幕するFIFAワールドカップを前に、イラン代表の渡航問題が浮上しているようだ。

『BBC』などのメディアが伝えたところによれば、イランサッカー連盟(FFIRI)のメフディ・タジ会長は「代表選手たちに対する米国ビザが発給されていない」と明かしたとのこと。

イランでは水曜日に代表チームの壮行会が開催されていたものの、アメリカ、カナダ、メキシコの共催で行われる今大会に向けた準備は、戦争の影響により不透明な状況にあるようだ。

タジ会長が話したところによれば、現時点でも米国に渡航することができる権利が与えられておらず、ワールドカップの準備を行える目処が立っていないそう。

「ビザの問題は、いまだ解決していない。明日か明後日にはFIFAと重要な会談を行う予定で、彼らには保証を求めなければならない。

誰にビザが発給されたのかについて、相手側からは何の説明も受けていない。現時点では、まだ一件もビザは発給されていない」

イラン代表は、6月15日にニュージーランド代表、21日にベルギー代表とロサンゼルスで対戦し、26日にはシアトルでエジプト代表と戦う予定だ。チームのベースキャンプ地はアリゾナ州に設定されている。

先月バンクーバーで行われたFIFA総会では、ジャンニ・インファンティーノ会長が「もちろん、イランはアメリカでプレーする」と発言しており、ワールドカップ主催側としてはその参加を認めている状況にある。

ただ、イランはその総会に唯一代表を送れなかった国でもあった。カナダ入国時に足止めされたことによって代表団は入国を断念しており、タジ会長は「敬意を欠いたものだった」と話し、自ら帰国を決めていた。

アメリカのマルコ・ルビオ国務長官は、イラン代表選手の大会参加自体は歓迎する考えを示しているものの、イスラム革命防衛隊と関係のある人物については入国制限の対象となる可能性があるとしている。

イランは兵役制度がある国であるため、選手たちの中にもイスラム革命防衛隊に入隊していた経験があることから、ビザの発給がかなりセンシティブなものになっているようだ。

こうした状況を受け、イランサッカー連盟は現在FIFAに対して大会参加に関する10項目の条件を提示しており、兵役を終えた選手やコーチ、関係者にもビザが発給されるよう求める内容が含まれているという。

筆者:石井彰(編集部)

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