11日に行われたワールドカップ開幕戦は、開催国の一つであるメキシコがフリアン・キニョネスとラウール・ヒメネスのゴールで2-0と勝利。そして、メキシコと南アフリカの両チーム合わせて3人もの退場者を出すという珍しい試合にもなった。

『ESPN』によれば、メキシコ代表を率いるハビエル・アギーレ監督は、精神的な重圧が一部の選手たちに影響を与え、それが不注意なミスに繋がってしまったと明かしたという。

「あまりに凄まじいスタジアムの光景だった。足が少し震えるほどにね。トレーニングセンターからスタジアムに到着した瞬間、選手たちは『わぁ…』と圧倒されていたよ。非常に強い感情に支配されていた。ミスが起きたのはそれが原因だと考えている。

これまでの25試合で、足が攣る選手が出たことなど一度もなかったが、今日は3人もいた。これはメンタル面の問題だ。簡単なパスでミスを犯したことが彼らに重くのしかかった。

全員ではないが、一部の選手はこの雰囲気に飲まれてしまった。幸いなことに、その後は落ち着きを取り戻せたがね。ポゼッションを維持し、相手のエリアに侵入できたし、守備面で苦しめられることもなかった。

結果は2-0だったが、4-0になっていてもおかしくない内容だった。ブーイングをする権利はファンにある。私には聞こえなかったがね。ファンは2-0という結果に満足しているだろうが、4-0ならもっと喜んでくれたはずだ。重要なのは、我々が勝ち点3を手にしたことだ」

ゴールを決めたラウール・ヒメネスは、セレブレーションの直後に感極まって涙を流していた。それは先日他界したばかりの父親に捧げたものだったのだそう。スタジアムの雰囲気、そして数多くのエモーショナルな要素があり、選手たちには大きなプレッシャーがかかっていたようだ。

なお、メキシコ代表はこの後18日にグアダラハラで行われる韓国代表戦に向けて準備を進める。アギーレ監督はそれに向けて以下のように話し、退場したセサル・モンテスの代わりはエドソン・アルバレスが務めるだろうと明言したそう。

「今は韓国戦が最も重要だ。それ以外は単なる計算上の話であり、我々の優先事項ではない。一歩ずつ、韓国を上回ることだけに集中し、その先に何があるかを見ていく。

セサルの退場により、エドソンがセンターバックとしてプレーすることになるだろう。今回の試合で(アンカーに)リラを選択したのは、エドソンがわずかな出場時間しか確保できていなかったからだ。彼にはかなりのプレッシャーをかけて準備させてきた。セサルの退場について彼と話し合ったが、おそらくエドソンがセンターバックを務めることになるだろうね」

ワールドカップの歴史上初めて3回目のホスト国を務めることになったメキシコ。40年前の1986年大会ではハビエル・アギーレ監督がこのエスタディオ・アステカで選手としてピッチに立ち、2勝1分でグループステージ首位突破を成し遂げている。果たしてその「再現」をすることができるだろうか。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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