サッカー界の著名OBによる一言が、日本のファンの間でも大きな波紋を広げている。
アメリカ・カナダ・メキシコ共催のワールドカップで、日本代表とオランダ代表が2-2で引き分けた試合後、元オランダ代表のラファエル・ファン・デル・ファールト氏がテレビ解説中に「日本の選手はみんな同じように見える」と発言し、物議を醸した。
アメリカのスポーツメディア『The Athletic』によると、同氏は後に「人種差別的、差別的な意図はなかった」と釈明し、「傷ついた人がいたのであれば謝罪する」とコメントしている。
問題となったのは、日本代表MF鎌田大地の同点ゴールを振り返る場面だった。オランダDFがマークを外した理由を説明する流れで「彼らはみんな同じように見えるからね」と発言。その後「もちろんジョークだ」と付け加えたものの、スタジオは一時沈黙に包まれたという。
このニュースが日本国内で報じられると、SNSでは意外な反応が相次いだ。Xでは「そんなに騒ぐこともない」「我々もオランダ人みんな同じ顔に見えるしお互い様」「普通に見分けるのムズいと思う」と日本語のコメントが相次ぎ、一定の理解を示す意見が大半を占めた。
一方で、人種差別撤廃団体『Kick It Out』は『The Athletic』の取材に対し、「意図の有無にかかわらず東アジアや東南アジアの人々に影響を与える可能性がある」と批判しており、ワールドカップのような世界的大会では発言への配慮が求められるとの見解を示している。
発言者本人は差別の意図を否定しているが、その言葉が受け手にどのように受け止められるのかという点をめぐり、今回の騒動は改めてスポーツ中継における言葉の重みを問いかける出来事となっている。
筆者:江島耕太郎(編集部)
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