日本時間19日の朝7時からキックオフされたカナダ対カタールの試合で、非常にショッキングな場面が起こってしまった。開催国の一つであるチームの試合ということで、数多くのサポーターがスタジアムに詰めかけ、テレビの前にも無数のファンが座っていた。
前半のうちにカナダが3-0とリードして迎えた後半、再開から数分が経ったころであった。カタールのMFアーシム・オーマル・マディボとの接触により、カナダの中心的なMFイスマエル・コネが転倒。その際に左足があらぬ方向へと曲がっていたため、スタジアムは騒然となった。
一部のカナダの選手たちは怒りを見せ、カタールの関係者に詰めよる場面も。またカナダのジェシー・マーシュ監督やスタッフは審判団に対して「なぜレッドカードを出さないんだ」と、信じられないという様子で問いかけていた。
ショッキングな映像であったためにスタジアムや放送でリプレイは流れなかったが、精査の末に判定はレッドカードへと格上げに。退場となったマディボは悲痛な表情を浮かべ、治療を受けるコネに視線を向けながらピッチを離れていった。
ただ、左足に固定具を着けてタンカに乗せられたコネは、上半身を起こしながらスタンドへと手を振るなど元気な様子を見せ、ファンから大きな歓声を浴びていた。
そしてその後、56分にカナダの追加点を決めたネイサン・サリバは、ベンチからコネの「8番」が書かれたユニフォームを受け取り、天に掲げるパフォーマンスを見せている。
Saliba scores as tribute for injured teammate Koné, bringing Canada 4-0 against Qatar
www.youtube.comイスマエル・コネはコートジボワール生まれの24歳で、7歳の頃にカナダのモントリオールへと移住したという出自を持っているミッドフィルダー。若くして才能を開花させたもののコロナ禍の制限によって海外への進出が遅れ、2022年12月にようやくワトフォードと契約してイングランドに渡ったという経歴がある。
それからマルセイユ、レンヌを経て昨年イタリア・セリエAのサッスオーロへと移籍し、長身でダイナミックなミッドフィルダーとして評価を高めていた。昨季はセリエAで35試合に出場して6ゴールを決めており、好調の中でこのワールドカップに臨んでいた。
その中での怪我ということで、彼にとっては非常に苦しいものとなってしまったが、カナダは彼の離脱後も得点を重ね、最終的には6-0と大勝。ワールドカップでの初勝利とグループB首位の座を確保している。
筆者:石井彰(編集部)
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