北朝鮮でワールドカップの中継が見られなくなったという。
韓国メディア『聯合ニュース』は21日、北朝鮮の国営メディアは試合結果のみを伝えるにとどまっており、韓国・アメリカ・日本戦は一切扱っていないと報じた。
『聯合ニュース』によると、国際サッカー連盟(FIFA)の公式中継権保有者リストに北朝鮮は含まれていないという。2022年カタール大会では北朝鮮もリストにあり中継が行われたが、今回は除外された。
北朝鮮の朝鮮中央テレビなどは大会開幕2日後の14日にワールドカップ開幕を報じたものの、その後は生中継や詳細映像なしに結果のみを伝えているそうだ。
北朝鮮は巨額の放映権料を負担しにくい事情から過去に特別対応を受けてきた。
2002年日韓大会までは無断中継を繰り返し、2006年ドイツ大会と2010年南アフリカ大会ではアジア太平洋放送連盟(ABU)から無償提供を受けた。
2014年ブラジル大会から2022年カタール大会までは、韓国側の放映権者が人道的観点から北朝鮮分をFIFAに返還し、無償提供される仕組みが続いていた。
しかし、2023年の女子ワールドカップで再び無断中継を行ったことが発覚し、FIFAから警告を受けた影響で、今回は従来の特例が適用されなかったとみられる。
北朝鮮メディアは今大会も、韓国戦などを避けながらハイライト映像を放送していたが、無断放送疑惑が指摘されて中断した模様だ。
こうした事態は、北朝鮮住民のスポーツ観戦機会を制限する一方、国際的なルール遵守の重要性を改めて浮き彫りにしている。
筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images
