日本代表がワールドカップのラウンド32・ブラジル戦を戦うアメリカのNRGスタジアム(ヒューストン・スタジアム)。このスタジアムに関して、試合だけでなく、日本企業の技術にも関心が集まっている。
日本はグループステージを1勝2分で突破し、ブラジルとの大一番に臨む。会場のNRGスタジアムは68,777人収容を収容する巨大スタジアムで、開閉式屋根を備えることで知られる。

NRGスタジアム(ヒューストン・スタジアム)
日本の太陽工業株式会社は今月、アメリカの子会社Birdairがその屋根の工事を担当したことを発表。同社は2002年のスタジアム建設時にも膜屋根を施工しており、20年以上を経た今回の改修では、耐久性や防汚性に優れたPTFEガラス繊維膜へ全面的に張り替えた。
膜構造建築は軽量で大空間を実現できるほか、高い透光性によって自然光を柔らかく取り込み、快適な観戦環境を生み出せることが特徴だ。NRGスタジアムは完成当時、NFL初の開閉式屋根を備えたスタジアムとして注目され、その象徴的な屋根が今回のワールドカップに向けて最新仕様へと生まれ変わった。
また太陽工業グループは、今大会で使用されている会場のうち4スタジアムの膜屋根に携わっている。
NRGスタジアムに加え、日本がオランダ戦とスウェーデン戦を戦ったAT&Tスタジアム(ダラス・スタジアム)、さらにはメルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ・スタジアム)とメットライフ・スタジアム(ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム)でも同グループの技術が採用されており、大会の主要舞台を支えている。

メルセデス・ベンツ・スタジアム(アトランタ・スタジアム)

メットライフ・スタジアム(ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム)
創業100年を超える太陽工業は、1970年大阪万博のアメリカ館や東京ドーム、ロンドンのThe O2 Arenaなど世界的プロジェクトに参画してきた膜構造建築のリーディングカンパニー。2025年大阪・関西万博でも20を超える施設整備に携わった実績を持つ。
日本代表がブラジルと激突するヒューストンの舞台では、世界最高峰の戦いを支えるインフラとして、日本企業が培ってきた膜構造技術も静かに存在感を示している。
筆者:奥崎覚(編集部)
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