元「日向坂46」で女優の影山優佳が、自身の芸能生活10周年を記念した初のエッセイ『影まで愛して』の発売イベントを都内で開催し、執筆に至った理由や自身初のW杯現地観戦のエピソードなどを
語った。
自分の言葉で影の部分を曝け出した

(C)JUN.S
――初のエッセイ集『影まで愛して』が7月30日に発売されましたが、なぜこのタイミングで出版を決められたんでしょう?
今年は影山優佳の活動10周年でもあり、25歳を迎える節目のタイミングでもあったので、これまでに応援してくださったファンの皆様や家族、大切な人に感謝の気持ちを伝えたい気持ちがありました。
今回、節目のタイミングを迎えるにあたり、皆さんに面と向かって感謝の思いを伝えられていないことに強い後悔を感じていたことや、次第に「私自身を見せたい」と思うようになった。
どうすべきなのかを考えているうちに、「何も色を加えずに書いた自分の言葉をまとめたい」との思いがだんだん強くなり、フォトエッセイの形でまとめさせていただくことになりました。
――『影まで愛して』というタイトルに込めた思いや、エピソードを教えてください。
「皆さんが求めてくださっている影山優佳の姿で、皆さんの前に立ちたい」という気持ちがあり、これまでは「皆さんの期待に応えよう」という思いで、世の中に出ていくようにしていました。
ただ、その一方では、どこかでカッコ付けてしまう自分もいて。
「本来の私は人前に見せない方がいいのかな?」とか、「自分らしさって何だろう?」という気持ちと向き合った10年間でもありました。
本作では、プライドが高く不器用な私が、普段から抱えている“モヤモヤ”や、影の部分をさらけ出しているので、「これまでは私を好きでいてくれた人が、もしかしたら嫌いになってしまうのでは?」という不安もありますが、「影山優佳に対して何かしらの印象を持ってくださっている方に、もうあと5年ぐらいは愛してもらえたらいいな」という思いで、書かせていただきました。
私としては「自分自身の影まで愛してもらえるようになるくらいの言葉たちを綴ることができた」と思っているので、私と同じように敏感で、周囲からの期待やそれに対する自分自身とのギャップを感じている方や、いい意味で“カッコつけていたい”方。
そして、傷ついていることを隠して生きている方。頑張りすぎた時や、心がすり減ってしまった日の就寝前などに読んでもらえたら嬉しいなと思っています。
せっかく影山が本を書くのなら、もっとサッカーの話しをしないと…

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――サッカー好きで知られる影山さんは、北中米W杯でも大活躍を見せましたが、影の部分を書いているエッセーの中には、「周囲に知られたら、もしかしたらイエローカードを貰ってしまうかも……」と感じるようなエピソードも含まれているのでしょうか?
エッセイの中でも少し触れていますが、お酒を飲み過ぎちゃったり、フライドポテトのLサイズを2つ頼んでしまったり……。
人目に触れるお仕事をしているはずなのに、私自身の巨大な欲望を真っ正面でしか抑えられずに、食べて寝るような日々を過ごしてしまうこともあって。
「もっと体型を管理出来ていたら、モデルとして女性誌の皆さんに呼んでもらえたりする機会もあったのかな?」という後悔もありますが、毎日お酒を飲んでいる割には、肌は艶やかだと思うので、「自分らしく楽しんで生きる人生でいいかな」と。そんな自分を愛してもらえたらなと思います。
――作中には直近のW杯オランダ戦(2026年6月)についても書かれていました。執筆はいつ頃から始められたんですか?
今年の1月頃から書き上げました。
その後、私がアメリカにW杯観戦に出かけた際に「せっかく影山が本を書くんだから、もっとサッカーの話しをしないといけないな」と思い直して、オランダ戦やW杯に関する章を書き直すことになりました。
――袋とじのページがあって「珍しいな」と感じました。
そもそも「自分のエッセイを出す」話し自体も、マガジンハウスさんに本当に図々しく直談判し、実現したものなんですけど、「袋とじ」についても私が提案させていただきました。
「普通の写真を使っても、影山っぽくないな」という思いや、紙の書籍を読む醍醐味や、娯楽としての書籍の価値を自分なりに考えた時に、「袋とじ」のアイデアを思いついて、お願いさせてもらいました。
「袋とじ」の中にも、ビックリするような仕掛けが色々あって、しっかり中まで読んでいただくと、W杯の時に、私がなぜビチビチのユニフォームを着ていたのかがわかるようになっているので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。
初のW杯現地観戦で、声援が本当に力になるとわかった。それは大きな収穫

(C)JUN.S 会見を終えた後には、中学・高校の先輩でもあるお笑い芸人でYouTuberの大島育宙(やすおき)氏を招いて、ファンの皆さんの前でトークショーを行った。
――先ほど「5年後も愛してほしい」とお話しされていましたが、4年後には再びサッカーW杯が開催されます。少し気は早いかもしれませんが、次大会に向けた影山さんの思いを聞かせてください。
サッカーに関しては、本当に私は1人のファンであり、ファンの立場でサッカーの魅力を伝える立場でもあります。
今回は、初めてW杯の現地でお仕事させていただきましたが、実際にスタジアムで日本代表の試合を見て、「ピッチに立つ11人それぞれが、本当に孤独な戦いを乗り越えて、代表に選ばれ、世界と戦っていくんだな」と肌で感じましたし、私たちが思っている以上に、選手や監督、スタッフの一人一人がサポーターの声を実感してくれていて、声援が本当に力になるんだと知ることができた。
それは個人的に「大きな収穫だったな」と思います。
日本サッカーが強くなっていくにつれて、色々な議論が生まれたり、戦術や目指す目標といったさまざまなことが話題に上がり、今も議論が渦巻いていますが、それは見方を変えると「前向きな日本サッカーの進化でもあるな」と思っていて。
私自身としてはこれからもサッカーの専門用語をわかりやすく言語化し、競技の魅力を伝え、そして、皆さんと喜怒哀楽を共有しながら、とにかくサッカーそのものをファンの立場で楽しむ。それらを続けていくだけだと思っています。

(C)JUN.S
――最後になりますが、読者やファンの皆さんにメッセージをお願いします。
今回は私の活動10周年を記念し、「全力でシュートを放ったような感じの攻めた本」を出させていただきました。前向きでポジティブな印象を全て覆してしまうような内容ですが、読んでくださった皆さんに「こんな人がいるのなら、自分のことをもう少しを愛してあげてもいいかな」と感じていただけたら本望です。
これから来る明日がより良い1日になるように。前を向いていけるように。流した涙を拭いて、それが乾ききるように。皆さんに明日に彩りを加えられるような本になっていると思います。
『影まで愛して』を付けてXに投稿していただけたら、エゴサをして「いいね!」を押しにいくので、ぜひ感想を書いてもらえたら嬉しいです。
取材:JUN.S
