アメリカ、メキシコ、カナダの共催で行われているワールドカップ2026。48カ国に拡大された今回の大会は、ピッチ外の話題も非常に豊富だった。
その一つが、ドナルド・トランプ大統領の影響力。レッドカードを受けていたフォラリン・バログンの処分を猶予するようFIFA会長に電話したと発言するなど、政治的に大会のルールを捻じ曲げようとしたのではないかと批判されていた。
そんなドナルド・トランプ大統領を揶揄するように作られたのが、彼が手でボールを持ってバスケットボールのようにドリブルし、そのままパントキックのようにシュートを決める動画だ。
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x.comまた、アルゼンチンのエースであるリオネル・メッシの悪質なファウルがレッドカードにならなかったという事件があったため、「メッシが贔屓されているのではないか」という疑惑も浮上している。
その文脈の中で話題になったのが、ペナルティキックがGKに弾かれたところを手でとって、そのままパントキックのようにシュートを決める動画。
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x.com「アルゼンチンがもしPKを得たらこうなる」とコメントがつけられた動画は、SNSでかなり多くのシェアを集めている。
実は、この「手を使っていいサッカー」は現実に存在しているスポーツで、アイルランドで行われている「ゲーリックフットボール」というものだ。
『irishnews』は14日、「ワールドカップのお陰で、意外なところからゲーリックフットボールが注目を集めるようになっている」と報じている。
ゲーリックフットボールは1884年に設立されたゲーリック体育協会が運営している歴史の深い競技で、「サッカーやラグビーなどに発展するフットボール発祥時のルールに最も近いスポーツ」だと言われている。
Gaelic Football - The Original Beautiful Game
www.youtube.com1チーム15人で構成されており、グラウンドの両サイドに配されたH型のゴールに向かって互いに攻めていく。ボールは手で扱うことも可能で、持って進めるのは4歩のみ。地面にバウンドさせることによってさらに4歩進むことができる。
ただしパスについては投げることは禁止で、バレーボールのように手で叩くか、拳で殴るか、あるいはキックで味方に渡すことができる。
得点については、ゴールの上部のポールの間に蹴り込むか投げ込めば1点、40mほどのライン外からなら2点。ゴールネットの中に蹴り込めば(投げ込むのは禁止)3点が与えられる。
ラグビーのようでラグビーではない、サッカーのようでサッカーではない、ハンドボールやバスケットボールのようなルールもあるという競技であり、そして「あらゆるレベルでアマチュアであること」が義務付けられている。
トップリーグでも監督、選手、コーチングスタッフはこのスポーツからなんらかの報酬を得ることを禁止されており、純粋なアマチュアスポーツとして運営されている。その影響もあり、国際的な知名度は決して高くはない。
その中でワールドカップで話題になったということもあり、ゲーリックフットボールのファンからは「ワールドカップのサッカーミームに使われているのは、GAA(ゲーリック体育協会)にとって予想外の注目度向上だ」「協会がここ数年で行ってきたことよりもサッカーのW杯がプロモーションに大きな貢献をしたというのは、実に滑稽な話だね」というコメントもあったとか。
筆者:石井彰(編集部)
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