北中米ワールドカップ決勝を巡り、敗れたアルゼンチン代表のサポーターによる再試合を求める動きが注目を集めている。

欧州メディア『Euronews』によれば、ファンがオンライン署名サイト『Change.org』で立ち上げた請願には記事執筆時点で8万700人以上が署名。

延長戦でフェラン・トーレスの決勝ゴールを認めたスロベニア人主審スラブコ・ビンチッチ氏の判定を「不当」と主張し、FIFAに試合の見直しを求めている。

ただ、請願側は判定が誤りだったことを裏付ける客観的な証拠は示しておらず、SNS上で拡散された映像などを根拠としているという。

もっとも、FIFAの競技規則や懲戒制度では、審判の判定を理由に試合をやり直すことは原則として認められていない。再試合が命じられるのは、競技規則の誤適用など「テクニカルエラー」が試合結果に重大な影響を及ぼした極めて例外的なケースに限られる。

実際、2005年のウズベキスタン対バーレーンによるW杯予選では、PKの競技規則を誤って適用した審判のミスが認定され、再試合となった。一方で、判定の妥当性そのものを理由とした再試合は、これまで一貫して認められていない。

なお、FIFAは決勝後の乱闘や選手・スタッフの行動について懲戒調査を開始しているが、対象は試合終了後の事案であり、試合結果やスペインの優勝そのものを見直すための調査ではない。

2022年大会決勝でもフランス代表ファンが再試合を求める請願を展開した前例があるが、今回も結果が覆る可能性は極めて低いとみられている。

筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images

This article is a sponsored article by
''.