自身6度目のワールドカップを戦ったアルゼンチン代表リオネル・メッシ。

39歳のレジェンドは、初戦でゴールを決めた後に涙を見せ、「スポーツとは関係ない。辛い時を過ごしている」と語っていた。

そうしたなか、メッシの父であるホルヘさんが68歳で死去したと、入院していた医療センターが声明を発表。

メッシが幼少期にプレーしたニューウェルスも、哀悼の意を表する声明を出し、メッシが現在所属するインテル・マイアミの試合でも黙とうが捧げられた。

『TyC Sports』は、亡くなったホルヘさんの人物像について伝えている。

ホルヘさんはロサリオの金属加工工場で長時間労働に従事。父親が日々懸命に働く姿を見て育ったことは、メッシの心に深い印象を残した。

「自分は父の性格を多く受け継いでいる。

父は一日中働いていて、家族と過ごす時間はそれほど多くなかった。朝4時に起きて、夕食時に帰宅していた。一緒にいられる時間は楽しかったし、父に怒鳴られたことも一度もない。

自分が父がいなくて寂しかった。今の自分が子供たちと多くの時間を過ごせるのは幸せなこと。子育てでは、両親の姿を見習おうとしている」

メッシは幼少期に成長ホルモン欠乏症と診断され、家族に試練をもたられた。治療費は高額で、父は費用を賄う方法を模索。

その後、メッシが13歳の時に、治療費の負担などを条件に、バルセロナに移籍・移住することを決断した。

ホルヘさんは、当時について、「私は会社の財団に相談した。その協力により、2年間は治療費を賄うことができた。しかし、その後に状況が複雑化し、彼らもこれ以上費用を負担し続けることができなくなってしまった」と振り返っていた。

メッシは、スペイン移住当初について、「父はいつもそばにいてくれた。辛い経験も多かった。自分が部屋にひとり閉じこもって泣いたり、父も気づかないうちに泣いたりした。僕らは大丈夫なふりをしていたけれど、実際はそうではなかった。父は自分にどうしたいのか、このまま続けるのか、それとも帰国するかと尋ねた。自分は続けることを選び、父は寄り添ってくれた」と語っている。

メッシにとって最愛の父は、「単なる父親以上の存在だった」とも現地では報じられている。

筆者:井上大輔(編集部)
画像提供:Getty Images

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