バレンシアに所属する日本代表MF佐藤龍之介が、13日に行われたプレシーズンマッチの3部エルクレス戦で先発出場し、チームの2-0の勝利に貢献した。

今夏にFC東京から加入した20歳の攻撃的MFは、スペイン大手紙『AS』からプレシーズンの「発見の一人」として高く評価されている。

バレンシアは、前日に同じく3部のテルエルに敗れたこともあり、カルロス・コルベラン監督が主力に近いメンバーを先発起用。ラ・リーガ開幕を見据えた布陣でエルクレスとの一戦に臨んだ。

そのなかで『AS』が特に目を向けたのが佐藤だ。試合開始直後、佐藤はシュートを放ち、GKレンテロにゴールライン際で阻まれるなど、いきなりゴールを脅かした。前半途中にも右から中央へ仕掛けてクロス気味のシュートを狙ったが、これはエルクレスGKの好セーブに阻まれた。

同紙は前半から「佐藤が最も積極的だった」と評価。さらにバレンシアについて、今夏は不安定な戦いが続いている一方、「佐藤によって突破力、ひらめき、楽しさ、そしてゴールを見つけた」とポジティブな変化を指摘している。

試合が動いたのは後半。まずハビ・ゲラが個人技から先制点を奪うと、その後、ゲラが佐藤へ決定的なパスを供給。これを日本人MFが悠々とゴールへ流し込み、追加点をマークした。『AS』は佐藤について「ゴールも持っている」と評し、難なく2-0とする得点力を強調した。

最終的にバレンシアは2-0で勝利したが、同紙はプレシーズン全体について「凡庸だった」と厳しく評価。それでも、その中で佐藤は「プレシーズンの発見の一人」として存在感を発揮した形だ。

今夏のワールドカップ出場は逃したものの、ロサンゼルス五輪世代の中心選手として早くも期待通りのパフォーマンスを見せている佐藤。FC東京から新天地へ渡った日本の若き至宝は、スペインでの本格デビューを前に、確かなインパクトを残している。

バレンシアのラ・リーガ開幕戦は8月22日(土)、ホームのメスタージャでセルタと対戦する。

筆者:奥崎覚(編集部)

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