eスポーツネーションズカップ(ENC)を運営するEsports Foundation(EF)は18日、2026年11月にサウジアラビア・リヤドで開催予定だった第1回大会を、2027年11月に延期すると発表した。

延期の理由については、現在の中東を取り巻く「より広範な地域情勢」を継続的に評価した結果、各国代表チームやゲームパブリッシャー、パートナー、ファンに安定した開催環境を提供することが責任ある判断だと説明している。

ENCは、EFが創設した2年に1度の世界規模のeスポーツ国際大会。クラブやチーム単位ではなく、選手が自国・地域の代表として世界一を争う、「eスポーツ版ワールドカップ」とも言える新たな大会として構想され、複数の主要eスポーツタイトルを舞台に世界トップクラスの選手が集結する。

第1回大会で採用が予定されている16のゲームタイトルは以下の通り。

Apex Legends
Chess
Counter-Strike 2
Dota 2
EA Sports FC
Fatal Fury: City of the Wolves
Honor of Kings
League of Legends
Mobile Legends: Bang Bang
PUBG: Battlegrounds
PUBG Mobile
Rainbow Six Siege
Rocket League
Street Fighter 6
Trackmania
Valorant

サッカー関連ゲームとしては『EA Sports FC』、そして『Rocket League』も該当するだろうか。

すでに全大陸の100か国・地域以上が公式パートナーとして参加することが決まっており、各国におけるeスポーツの競技環境や代表チームの育成を後押しするとともに、「国の誇り」を軸とした新たなファン層の創出を目指すENC。

今回の延期に伴い、各国の代表チームパートナーに対する「ENC Development Fund」の既存の支援は継続される。EFはゲームパブリッシャーや各国のパートナーなどと協力しながら、代表チームを中心とした国内eスポーツ環境の整備や関連プログラムを進め、2027年の初開催へ準備を続けるとのことだ。

EFのラルフ・ライヒェルトCEOは、延期について「決して軽い決断ではなかった」としながらも、各国のパートナーやゲームパブリッシャー、選手、コミュニティから大会に大きな期待が寄せられていると説明。「ENCにふさわしい条件とレベルで第1回大会を開催する責任がある」と強調した。

ただ、開催を3ヵ月後に控えたタイミングだけに関係者の思いはやはり複雑。日本代表マネージャーを務める平岩康佑氏は自身のXにて現在の心境を以下のように吐露した。

「ここまで予選を戦い抜いてくださったすべての選手の皆さん。そして、プロリーグをはじめ多くの予定を抱える中で、日本代表への招待を快く受け入れてくださった選手の方々。

皆さんの覚悟と時間をお預かりしながら、大舞台までお連れすることができませんでした。ナショナルチームマネージャーとして、悔しく、そして申し訳ない気持ちでいっぱいです。

3月からサウジアラビアとの会議やコミュニケーションを重ね、JESUと各プロチームと連携しながら準備を進めてまいりました。代表ユニフォームを発表し、いよいよ代表団も出揃うというタイミングでの知らせに、正直、私自身も言葉を失っています。

すでに出場権を得ている選手の皆さんの取り扱いを含め、詳細について現時点では決まっておりません。9月中に世界中のナショナルチームマネージャーを対象とした説明会が予定されておりますので、あらためてお伝えできればと思います。

また、今回予選や発表の段階で大きな声援を送ってくれた皆さんも本当にありがとうございました。

これに懲りず、日本代表として最高のチームを送り出せるよう、引き続き力を尽くしてまいりますので今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。」

なお、サウジアラビアでの主要なスポーツ・エンターテインメントイベントは予定通り開催されているとEFは説明しており、開催地リヤドを変更するものではないとのこと。今後、2027年開催に向けた新たな大会日程や予選方式などについて、関係者への案内が進められる予定だという。

筆者:奥崎覚(編集部)

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画像提供:Getty Images

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