日本サッカーの生ける伝説“キング・カズ”こと三浦知良が、またしても海外を驚かせることになった。
現在J3の福島ユナイテッドFCでプレーするカズは、天皇杯の試合で大山サッカークラブを相手に2本のPKを成功させ、7-0の大勝に貢献した。しかも、2本目は自身がペナルティーエリアで倒されて獲得したものだった。
59歳での先発出場、2得点、そして58分のプレーという珍しい出来事は日本国内だけでなく、ヨーロッパや南米の各国でも相次いで報じられている。
イタリアの『Blasting News Italia』は「時間のあらゆる限界に挑む偉業」と表現し、「59歳の三浦が天皇杯で2得点を記録し、40年以上に及ぶ終わりの見えないキャリアに新たなページを書き加えた」と紹介。さらにかつて彼がジェノアでプレーした経験にも触れながら、「スポーツへの献身と情熱が年齢という壁を超えられることを示す象徴」と称賛している。
一方、オランダの現地メディアはカズを「Japanse voetbalopa(日本のサッカーおじいちゃん)」と呼び、「59歳になっても得点を続けている」と驚きをもって報道した。
さらに天皇杯の最年長得点記録を更新したとして、かつてフェイエノールトでプレーした小野伸二が41歳で記録した得点記録を上回ったことを伝えている。
そして『De Telegraaf』も「“サッカーおじいちゃん”がまた一つ記録を更新」との見出しで紹介した。プロ42シーズン目を戦っていることや、日本代表で89試合55得点を記録した実績、ブラジル、イタリア、クロアチア、オーストラリア、ポルトガルなど世界各国でプレーしてきたキャリアにも触れた。
そしてポルトガルメディア『Notícias ao Minuto』が注目したのは、単なる最年長記録だけではなく、カズが1試合で2得点を記録したのは、実に20年以上ぶりだったという事実も紹介している。
カズの前回の複数得点は2005年11月、オーストラリアのシドニーFCでプレーしていた時までさかのぼると紹介している。
日本のみならず、世界中に驚きを与えているカズ。J3では開幕2試合でまだ一度も出場機会が訪れていないが、天皇杯で訪れたチャンスで力強さをアピールした。来年2月には還暦を迎えるという年齢ながら、モチベーションとフィジカルを保ち続けているのはまさに「驚愕」の一言だ。
筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images
