2026年オランダGPで、突然F1のレースシートへ戻ってくることになった日本人ドライバーの角田裕毅。レーシング・ブルズから出場する今回の一戦は、2027年に向けた自身のキャリアを左右する重要な機会になりそうだ。
角田は2025年限りでレッドブルのレギュラーシートを失い、2026年はリザーブ兼開発ドライバーとして過ごしてきた。そしてアイザック・ハジャーの負傷によって巡ってきたチャンスを、最大限に活かそうとするはずだ。
現地メディアの取材に対し、角田はこう語っていたと『GRANDE PRÊMIO』が伝えている。
「自分の気持ちは常にF1にあります。ここで成功することが一番の目標です。ただ、2年間ガレージにいるつもりはありません。来季のシートが見つからなければ、別のカテゴリーを考える必要があります」
その“別カテゴリー”として現在名前が挙がっているのが、アメリカのインディカーだ。角田のマネジメント側は、2027年に向けてメイヤー・シャンク・レーシングチームとの接触を行ったと報じられている。
角田自身も交渉内容の詳細こそ明かしていないが「他カテゴリーを調べるのはマネージャーの仕事。自分の仕事は速く走ること」と話しており、選択肢の一つとして検討されていること自体は認めているようだ。
ただし、インディカーへの移籍は簡単ではないという。『GRANDE PRÊMIO』によると、メイヤー・シャンク・レーシングチームのシートには多額のスポンサー資金が求められており、最大1500万ドル(およそ23億円)規模の持ち込みが必要になる可能性があるという。
さらにインディカーのドライバー市場はF1よりも早く動いているとのこと。F1の来季ラインナップが固まるよりも先に、インディカーのドライバーズラインナップは決まってしまうようだ。
角田にとってF1は最優先の舞台であるが、レースに出場するためには他のカテゴリーを考える必要もある。ただ、F1の可能性を最後まで考えるならば、インディカーのドライバーズラインナップは埋まってしまう…。彼のキャリアにとって、2026年後半は大きな分岐点になりそうだ。
筆者:石井彰(編集部)
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