J2のFC今治は28日、ホームのアシックス里山スタジアムが、9月にスペイン・マドリードで開催される「WFS(World Football Summit)2026」の「Best Stadium Experience by Stadium DB」部門でファイナリストに選出されたと発表した。
最終候補は3作品で、最優秀賞は現地時間9月3日(木)に発表され、9月15日(火)にマドリードで授賞式が行われる予定だ。
WFSは、世界のサッカー産業をけん引するビジネスリーダーや専門家が集まる国際カンファレンスで、「WFS Awards」ではサッカー産業の発展や社会への貢献につながる優れた取り組みを表彰している。
今回の部門は、単にスタジアムの規模や設備を競うものではなく、スタジアム文化に新たな基準を打ち立て、革新的な「スタジアム体験」を提供している施設を評価するもの。アシックス里山スタジアムは「Beyond Matchday: Designing the Other 345 Days(試合日を超えて、試合のない345日をデザインする)」をテーマにノミネートされた。
過去にはレアル・マドリーのサンティアゴ・ベルナベウやトッテナム・ホットスパー・スタジアムも同種のスタジアム部門で評価されている。
2023年1月に開業したアシックス里山スタジアムは、「開かれたスタジアム」をコンセプトに、試合開催日だけでなく、地域住民が日常的に集い、人々の交流が生まれる場所として整備されてきた。
2025年には大型映像装置を導入し、今夏には南北ゴール裏を中心に約3500席を増設。収容人数は従来の「5316人」から「8848人」へ拡大し、コンコースやトイレ、観客動線、場内サインなども改修された。
クラブが掲げる「成長するスタジアム」は、単に座席数を増やすことだけを意味しない。施設そのものの成長に加え、人と人とのつながりや地域社会もともに発展する場を目指している点が大きな特徴だ。
今夏には元バルセロナの安部裕葵、元レアル・マドリーの中井卓大が加入したことでも注目を集めるFC今治。世界的な舞台でスタジアムの価値が評価されるなか、アシックス里山スタジアムが今後どのように地域とクラブの成長を支える存在へと進化していくのか注目される。
筆者:奥崎覚(編集部)
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