横浜市は16日、市議会のGREEN×EXPOみどり委員会にあわせて、「三ツ沢公園再整備基本計画(案)」を公表した。
老朽化が進む三ツ沢公園を再整備し、現在の陸上競技場の位置に収容人数2万人程度の新たな球技場を建設することなどが盛り込まれている。
三ツ沢公園では、陸上競技場が築45年、ニッパツ三ツ沢球技場が築60年を超えるなど施設の老朽化が進行。また、ニッパツ三ツ沢球技場は観客席に屋根がなく、Jリーグのスタジアム基準を満たしていないことも課題となっている。
横浜市は「スポーツのできる公園の充実」「健康増進・地域の魅力づくり」「花と緑の充実」「防災機能の充実」を基本方針に再整備を進める。
計画の核となる新球技場は、現在の陸上競技場跡地に整備。収容人数は約2万人とし、ニッパツ三ツ沢球技場の特徴でもあるピッチと観客席の近さを継承した、臨場感の高い「機能的でコンパクトなスタジアム」を目指す。
座席にはゆとりを持たせ、飲食・物販店舗を充実させるほか、VIP席を増やすなどホスピタリティ機能も高める。なお、陸上競技場については深谷通信所跡地公園へ移転整備する方針だ。
新球技場の隣には「中央広場」を新設する。試合開催日には飲食提供やイベントなどでにぎわいを生み出すとともに、試合前後に観客が滞留できる空間として周辺道路の混雑緩和を図り、試合のない日は憩いや子どもの遊びの場として活用する。
現在のニッパツ三ツ沢球技場は、新球技場完成後も残し、Jリーグなどの試合を新球技場へ移すことで、市民利用を中心とした施設へ転換する。
このほか、老木化した「桜山」の再生、新球技場のコンコースを含む複数のトリムコース整備、レストハウスやテニスコート、駐車場などの改修も予定。防災面では、中央広場とニッパツ三ツ沢球技場に自衛隊などが活動する広域応援活動拠点の機能を確保し、新球技場についても帰宅困難者の一時滞在施設として活用できるよう検討するという。
新球技場と中央広場の整備と管理運営、ニッパツ三ツ沢球技場の管理運営には民間活力の導入が期待できるPFI方式を採用し、事業期間は30年間を基本とするとのこと。
現時点の整備費は約460億円で、このうち新球技場が約380億円、解体撤去約15億円、広場・インフラなど約40億円、設計・調査など約25億円。toto助成や国費、ふるさと納税に加え、新球技場をホームスタジアムとするチームやスポンサー企業、市民からの寄付も募り、市の負担軽減を図る。
スケジュールでは2026年度中に基本計画を確定し、2027年度に入札公告、2028年度に事業者を決定。2028年度から2032年度にかけて設計・工事を進め、2032年度に新球技場と中央広場を竣工する予定としている。
筆者:奥崎覚(編集部)
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