J1の東京ヴェルディは5日、城福浩監督との契約を解除することを発表した。

城福氏は1961年3月21日生まれの65歳。早稲田大学から1983年に富士通サッカー部(のちの川崎フロンターレ)へ入団すると、1993年に現役を引退した後は指導者の道へ進み、1996年には富士通で監督を務めた。

1999年にFC東京入りし、育成部時代には日本サッカー協会へ出向。世代別代表の指揮も執り、2007年には柿谷曜一朗らを擁するU-17日本代表を率いてワールドカップを戦った。

翌2008年にはFC東京の監督に就任。「ムービングフットボール」を掲げ、2009年にはJ1で5位、ナビスコカップ優勝という成績を残すと、その後もヴァンフォーレ甲府でJ1昇格、サンフレッチェ広島でリーグ2位など実績を積み上げていった。

そして2022年6月、東京ヴェルディの監督に就任。2年目の2023年に昇格プレーオフの末、クラブを16年ぶりのJ1復帰へ導き、翌年にはJ1で6位に入ったものの、昨季は17位に終わり、今季もここまで19位と低迷していた。

以下は関係者のコメント。

城福浩監督

「シーズン序盤で思うように勝点を重ねることが出来ず、皆様の期待に応えきれない苦しいスタートとなってしまいました。一方で補強選手も出揃い怪我人が戻って来る目処も立ち、チーム作りという意味ではこれからと思ってました。このタイミングでチームを離れることは無念ですし申し訳ない気持ちでいっぱいです。

2022年シーズン途中からこの伝統あるクラブの再建と言う大役を仰せつかり、当初から楽な戦いはなかった中で、2023年劇的なJ1昇格を果たせたことは何にも代え難いものでした。J2時代からのサポーターが徐々に増えて行き、チームに大きな後押しをしてくれたからこそ成し得たものでした。

共に戦って来た選手、スタッフ、ファン・サポーター、パートナー、クラブに関わる全ての方々に感謝します。難しい状況でも背中を押し続けてくれたサポーターの皆さんと踊ったラインダンスは一生忘れません」

中村考昭代表取締役社長

「日頃より東京ヴェルディへ熱いご支援をいただき、心より御礼申し上げます。クラブは10月5日をもって、城福浩監督との契約を解除することを決定いたしました。

クラブの理念に共感し、日々情熱を持って選手たちをご指導いただき、J1昇格およびクラブの発展に多大なご貢献をいただいた城福浩監督には、心より感謝申し上げます。

第8節終了時点で19位という現状を重く受け止め、クラブの将来を見据えた総合的な判断としてこの結論に至りました。今後の指揮体制につきましては決定次第速やかにお知らせいたします。

ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様においては、大変ご心配をおかけしております。

残りシーズン、クラブが一丸となって一試合一試合を戦ってまいりますので、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします」

江尻篤彦強化部長

「城福監督には、2022年6月から5シーズンの長きにわたり、東京ヴェルディを率いていただき、今のヴェルディがあるのはそのお陰であると深く感謝しております。そして何よりも、2023年には長きに渡りJ2にいた東京ヴェルディを16年ぶりにJ1に復帰させるという非常に大きな偉業を成し遂げていただきました。

J1という舞台で戦い続け、さらに上を目指すというチームの目標を考えた上で、強化部として今回の決断にいたりました。これまでの城福監督のご尽力に報いるためにも、これからのJ1リーグで巻き返しをはかるとともに、チームがさらに高みを目指せるよう全力で取り組む所存です。

何卒引き続き東京ヴェルディにご声援をいただきますようお願い申し上げます」

なお、10月7日(水)に行われる天皇杯3回戦のガイナーレ鳥取戦は、森下仁志ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。

筆者:奥崎覚(編集部)

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