阪神の佐藤輝明が2026年シーズン、セ・リーグの首位打者、本塁打王、打点王を独占し、三冠王に輝いた。
阪神では1985、86年にランディ・バースが達成して以来40年ぶりで、日本人選手としては球団史上初。球界全体でも2022年の村上宗隆以来、史上9人目となる快挙だった。
佐藤は今季、全143試合に出場し、打率.311、39本塁打、106打点を記録。セ・リーグで唯一3割を超える打率を残し、シーズン序盤から打撃部門の上位を維持し続けた。さらに164三振を喫しながらの三冠王は史上初と、豪快な打撃だけでなく年間を通して打席に立ち続けたことも大きな価値を持つ。
そんな佐藤のバットを、阪神入団当初から製作してきたのがミズノテクニクスの木製バットクラフトマン、名和民夫氏だ。1985年にミズノへ入社し、ゴルフクラブ製造や物流業務を経てバット製造課へ。現在はプロ選手の木製バット製作を担当している。

名和民夫氏
今回の三冠王を受け、名和氏は次のようにコメントした。
「佐藤選手、三冠王獲得本当におめでとうございます。セ・リーグで唯一3割を超える打率を残し、シーズン序盤から成績上位を維持し続けて達成された三冠王には、これ以上ない価値があると思います。
阪神タイガースではランディ・バースさん以来、40年ぶりの三冠王ということで、私の先輩である久保田が当時担当していたご縁もあり、私自身も大変うれしく思います。今後もさらなる高みを目指す佐藤選手の力になれるよう、これからも誠心誠意、バットづくりに取り組んでまいります」

※佐藤使用バットと同仕様の見本品
現在、佐藤が使用するバットは33.5インチ(85.1センチ)、メイプル製で、黒を基調にグリップ部分を赤褐色またはブラウンとした仕様。先端をくり抜く「ダイナ加工」も施されている。

入団時から成長を見守り、道具づくりの面から支えてきた名和氏。阪神に40年ぶりの三冠王をもたらした佐藤のさらなる高みへ向け、職人の仕事も続いていく。
筆者:奥崎覚(編集部)
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