横浜F・マリノスの元日本代表FW宮市亮は、ゴールの喜びよりも、勝点3を逃した悔しさを隠さなかった。

10月21日にMUFGスタジアムで行われた明治安田J1リーグ第11節、東京ヴェルディ戦。

宮市は23分、売り出し中の“法政大在学MF”松村晃助からパスを受けると、中央へ持ち出して左足を一閃。強烈なミドルシュートをゴールに突き刺し、横浜FMに先制点をもたらした。

後半も50分に遠野大弥が追加点を奪ったものの、チームは73分、そして後半アディショナルタイムに失点。2点のリードを守り切れず、試合は2-2の引き分けに終わった。

試合後、90分間ピッチに立った宮市は、自身の得点について振り返った。

「今日はちょっと中央気味にポジションを取ってやっていこうという中で、(松村)晃助もいいところを見てくれて、前に出してくれた。結局、中に入ってああいうシーンになると、逆足でも自信を持っているところはあるので、足を振ったら本当にいいところに飛んでくれました」

右サイドに張ってプレーする時間もあったこの試合。中央に進入したことで、利き足とは逆の左足でシュートを放つ選択肢が生まれた。

宮市は試合序盤、ジョルディ・クルークスからクロスが上がった場面で手応えを感じていたという。

「ここで足を振らないと何も残らないなと思ったので、アグレッシブに足を振りました」

迷わずシュートを選択した積極性が、鮮やかな先制点につながった。しかし、本人がより重く受け止めていたのは、チームが勝ち切れなかった事実だった。

「自分のゴールというよりも、負けに等しい引き分けかなと思います」

タイトルを目指すうえで、この試合は勝点3が必要だったと語る宮市。今季ここまで鹿島アントラーズ戦(3-4)やFC町田ゼルビア戦(1-1)でリードを守り切れなかったことがあり、今回の結果にも「まだまだ何か僕らに足りないものがある」と危機感を示した。

課題として挙げたのは、メンタル面に加え、試合の終わらせ方やチーム全体の共通認識だ。疲労が出る終盤にどう戦うか、もう一度話し合う必要があると指摘する。さらに、2-1とされた後には、攻撃陣も追加点を奪い、3-1、4-1にできる力をつけなければならないと語った。

「それだけ悔しがれるということは、僕らがそれだけ本気で試合に臨んでいった証でもある。この熱、情熱を絶やさずに、次の試合も頑張りたい」

自身の左足で試合を動かした宮市。その積極性を勝利、さらにはタイトルへとつなげるためにも、横浜FMにはリードを守る力と、さらに突き放す力の両方が求められている。

筆者:奥崎覚(編集部)

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画像提供:Getty Images

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