岡山県の伊原木隆太知事は10月30日の定例記者会見で、J1ファジアーノ岡山の新スタジアム整備について言及した。
県が設置した「フットボールスタジアム検討協議会」で具体的な建設候補地の議論が始まったことを受け、検討の進展に期待を示すとともに、「そう遠くないタイミングで意見を集約していただければ」と要望した。
新スタジアム構想を巡っては、2025年に整備を求める署名活動が行われ、県内外から50万9138筆もの賛同が集まった。
署名は岡山県と県議会に提出され、伊原木知事もその量と迫力に圧倒されたと振り返る。署名者の7~8割近くが岡山県民だったことも踏まえ、「少なくとも真剣に検討をする責任がある」と判断し、2026年3月に有識者10人で構成する検討協議会を立ち上げた。
協議会ではこれまで、新スタジアムの必要性や実現可能性、望ましい施設のあり方などを議論。8月の第4回会議では、まちなか型、郊外型、スポーツパーク型、現スタジアム改修型の4パターンが示されたと伝えられている。
そして10月30日の第5回会議では、県民アンケートなどを基に抽出した13カ所の候補地が比較検証された模様。その結果、現在のJFE晴れの国スタジアムがある岡山県総合グラウンド内および周辺に、新たに建設する方向で検討を進めることになったという。
伊原木知事は、県として協議会の議論を誘導する考えはないと強調。一方で「私がお願いしているのは、あんまりモタモタしないでほしい」と率直な思いも明かした。
県が議論を引き延ばしていると受け取られることへの懸念を示しつつ、表面的な検討ではなく、しっかり議論しながらテンポよく進めてほしいと求めた。
今後は12月の会合で経済的・社会的効果などを検証し、協議会は2026年度中に提言をまとめる方針。知事も「こんなに(時間が)かかったのか」と率直な感想を口にしながら、具体的な立地まで議論が進んだことに期待を寄せた。
筆者:奥崎覚(編集部)
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