クリスティアーノ・ロナウドが、23年間に及んだポルトガル代表キャリアに別れを告げた。通算234試合146得点。男子代表史上最多の得点記録を持ち、2016年のEUROではポルトガルを史上初の欧州王者へ導いた。サッカー史に残る代表キャリアだったことに疑いはない。

ただ、その終わり方を巡っては海外メディアから厳しい論評も相次いでいる。『The Guardian』のジョナサン・ウィルソン氏は、ロナウドを「偉大な選手が引き際を誤った最新の例」と評した。

2022年ワールドカップでは、決勝トーナメント1回戦のスイス戦で先発を外れ、代わって起用されたゴンサロ・ラモスがハットトリック。それでもロナウドは代表に残り、EURO2024、2026年ワールドカップにも出場した。

しかし同紙は近年「ロナウドを中心とする状況がチームの戦い方を難しくしていた」と論じた。今夏のワールドカップでも、かつての爆発的なスピードは失われており、攻撃の流れを滞らせる場面があったと指摘した。

その状況を変えようとしたのが、ポルトガル代表に就任したばかりのジョルジュ・ジェズス監督だった。UEFAネーションズリーグのノルウェー戦ではロナウドを最後まで起用せず、その後も先発から外す考えを示した。

ロナウドは事前に「30分程度プレーする」と伝えられていたと主張したが、両者は折り合わず、最終的に彼は代表キャンプを離脱。結果、9月24日のウェールズ戦がロナウドにとって最後の代表戦となった。

『Independent』は、この幕切れをライバルのリオネル・メッシとの違いとして取り上げている。メッシも2026年にアルゼンチン代表を引退したが、39歳で迎えたワールドカップでは8得点4アシストを記録し、チームを2大会連続の決勝へ導いた。その後には「最後のタンゴ」と銘打たれた惜別試合も行われた。

同紙は「メッシは正しいタイミングで去った」と論評。一方のロナウドについては、代表に長く残ったことで晩年の印象が偉大な人生に影を落としたと厳しく評した。

また『CNN』も「並外れた選手の不格好な終わり」と表現している。『AP通信』も、近年のネガティブな印象が「史上最高級の代表キャリア」に不当に影を落としていると指摘していた。

最後の数年間をどう評価するかは意見が分かれる。ただ、これほど引き際そのものが議論されるのも、ロナウドがあまりに大きな存在だったからこそだとも言えよう。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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