3日、ボスニアヘルツェゴビナ代表相手に0-1からの逆転勝利を果たしたドイツ代表だが、その試合では選手間に大きな出来不出来の差があったことは否めな い。そこで、選手個人個人に、本大会で活躍する可能性を探りながら、10点満点で採点を付けてみることにした。

■No.1 マヌエル・ノイアー 【GK】 6.0

失点シーンではフィリップ・ラームとの連携面での不安感を与えたが、以降は安定したパフォーマンスを継続。守備範囲の広さを活かし、ドイツ代表の高いDFラインを支えていた。本大会前に、アドラーの故障離脱によってポッカリと空いた守護神の座は確実に手中にしている。

■No.3 アルネ・フリードリッヒ 【CB】 6.5

ハイコ・ヴェスターマンの不調により、ペア・メルテザッカーの相棒候補をゼルダー・タスキと争っているが、この試合でのパフォーマンスを本大会でも披露できれば、レギュラー獲得も十分に狙える。“シューティング・スター”と呼ばれていた頃を彷彿とさせる抜群のスピードで攻撃にも参加し、魅力は十分にアピールした。

■No.17 ペア・メルテザッカー 【CB】 6.0

彼の存在なくしてドイツ代表の成功はないだろう。ドイツのみならず、世界でもトップクラスのセンターバックとして称賛される長身センターバックは、この日も安定した出来。見せ場という見せ場がなく、可もなく不可もなくではあったが、このポジションのプレイヤーにはそれで十分だ。

■No.16 フィリップ・ラーム 【SB】 7.0

前半戦は攻撃参加の回数が少なかったが、後半開始直後の同点弾を記録。すぐに攻撃モードに入り、結果を収める点はさすがの一言。左サイドからカットインして強烈な右足を振り抜くパターンは彼の代名詞であるが、今季はクラブチームで右サイドバックを中心に出場したこともあり、“右サイドから切れ込む”という新たな武器を手にしたようだ。

■No.14 ホルガー・バートシュトゥーバー 【SB】 6.0

2009-2010シーズンに飛躍を果たした左利きのディフェンダーは、A代表でも輝ける可能性を秘めている。本職がセンターバックだけに攻撃面ではやや不足感が漂うものの、対人戦の強さはこの日も強調。少し大人しさがあり、まだまだ積極的なプレイは少ないが、代表でもトップクラスの正確な左足をもっと出していきたい。

■No.6 サミ・ケディラ 【CH】 6.5

ミハエル・バラックの後継者候補筆頭。簡単にボールロストやパスミスを犯してしまう粗さは無視できないが、ダイナミズムやアタッキングセンスというストロングポイントは人目を引いた。得点こそ挙げられなかったが、数度の決定機に顔を出し、本大会でもゴールを期待できそうだ。

■No.7 バスティアン・シュヴァインシュタイガー 【CH】 6.5

彼を攻撃に専念させることが出来ないのが残念だが、バイエルンでも任されている、中盤のバランサーとしての能力を向上中。攻撃の起点となるだけではなく、献身的な守備を求められるという難しい役割を任されているが、彼のサッカーセンスを持ってすれば難なくこなせることをクラブでも証明しており、不安はなし。

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