FWを前線に残して自陣深く守るウルグアイをフランスが攻めあぐねる展開が試合開始から終了まで繰り広げられた。後半、途中出場のロデイロが退場したことでウルグアイは更なる防戦一方の展開を強いられたが、アンリらを投入したフランスの猛攻を凌ぎ、なんとかドローに持ち込んだ。

最初から攻撃の意思が希薄なウルグアイの攻撃は、中盤を省略してFWの個人能力に頼ったカウンターが主体。相方のスアレスが消え、ほぼ味方の援助が無いなかでエースのフォルランが孤軍奮闘するも、ゴールはおろかチャンスそのものがほとんど得られなかった。試合の進め方、結果ともタバレス監督の戦略通りだったのかもしれないが、チームの数少ない前線への供給源だったロデイロの退場は誤算。次戦の戦い方にも影響を及ぼすだろう。一方のフランスは【ウルグアイ式カテナチオ】の前にゴールの予感を漂わせたのがグルキュフのセットプレーくらいで、予想を裏切らない低調な出来。最後まで好転の兆しが見られなかった。