Q3. ウィークポイントは?

南米予選最少失点のため意外に思われるかもしれないが弱点は守備だ。特にキャプテンのジェペスが高齢でスピードに乏しいため、最終ラインを高く保つことが難しい。本来はよりボールを持って試合をコントロールするチームながら、ギリシャ、コートジボワール戦ともにラインが下がり、2ボランチの両サイドとバイタルエリアのスペースを自由に使われ押し込まれた。それでも彼の長年培ってきた経験と不屈の魂により跳ね返してきたが、問題点としては明らかだろう。日本戦ではターンオーバーを使用することが予想されジェペスを休ませる可能性もあるが、相棒のサパタはリーダーシップを発揮する選手ではなく、代役候補のバルデス、アルバレスは国際経験が乏しいだけに混乱に陥るかもしれない。

Q4. ぶっちゃけ強いの?

率直なところ大会前に予想していたよりも強い。従来の「横の安定感」に「縦のスピード」という確固たる武器を手にした万能型のチームになっており、さすがはペケルマンと言ったところである。ただし相手をしっかり研究し個々の特徴を分析すれば絶対に勝てないチームでもない。というより今や日本にとって「絶対に勝てない」チームはほとんど存在しないことを我々は理解する必要がある。フットボール文化の優劣を一朝一夕には変えられないが、確率的に分が悪くともその1試合のなかで力をひっくり返すことが可能なレベルに日本は達している。要は戦い方次第だ。

Q5. ニッポンよ、こう戦え!

何かと批判されているが臆せず「自分たちのサッカー」をやることだ。今大会のコロンビアは、相手にボールを持たれることも多い。特にジェペスが出場すればラインが低くなり、中盤と最終ラインの間に大きなスペースが生まれる。そこを日本の2列目の岡崎が、香川が、本田が動き、揺さぶり、ミドルシュートを放つことを徹底したい。守備面ではカウンターに気を付けること。特にラストパスの供給源となるハメス・ロドリゲスの事前のポジショニングには要注意。クアドラードの個人技は脅威だが前を向かせなければ無効化できる。彼の場合、何よりリズムに乗らせないことが大事だ。リードされてしまう展開は辛い。試合が行われるクイアバの気候はコロンビアが代表戦を行うバランキージャに似た高温多湿の模様で、彼らは動けないなかでボールをキープし相手を疲弊させる術に長けているためだ。

何より勝たなければいけない試合だが、ただ最初からガムシャラに行くこともない。重要な時間帯での失点に気を使いつつ先制点を取りに行く。先制した場合も自力での突破は不可能なので、他会場のスコア次第でリスクを調節し場合によっては2点目を取りに行くこと。過信してはならないが恐れ過ぎることもない。4年間積み重ねてきたことに自信を持ち、その全て出し切って欲しい。


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