このゴールについて当時のマーティン・レニー監督も「みな目を見開いて見ていたと思うし、彼の高さにただ驚いた。6'4'フィート(約193cm)もあって手も使えるGKより高く跳んだ。信じられないジャンプだった」と驚愕していた。また、当時チームのフィジカルコーチだったマイク・ヤング氏もこのゴールについて「アメージング」と語り、マトックスのすさまじいまでの身体能力を語っている。

一般的なジャンプ力(垂直跳び)は50~60cmであるが、マトックスのそれは1メートル!はあるだろうと。また、「その爆発力はジャンプに反映されている」としたうえでマトックスの“特殊能力”はスピードと、パフォーマンスを落とすことなく続けるスプリントにもあるとしている。

ちなみに、クラブのHPによればマトックスの身長は5'10"フィート(約178cm)。その驚異のジャンプ力についてはゲーム上でも高く評価されており、ウイイレ2014で99(ウイイレでの名前はマターズリー)、FIFAでは最新作のFIFA15で97という数値がついているようだ。

このワンプレーで一気にその名を知らしめたマットクスは同年8月のエルサルバドル戦でフル代表にもデビュー。先月のカナダ戦こそ怪我により招集を辞退しているが、今年5月に行われた親善試合では10番を背負うなど国際的にも地位を確立してきている。

なお、代表ではセンターフォワードではなく、ウィングやシャドーといったポジションで起用されている。足元に関しては粗さを残すものの、アスリートとしての能力は一級品である。

ここからは是非とも来日して欲しい“超人”マトックスが歩んできたキャリアを『ESPN』などからの抜粋でお伝えする。