ドイツ1部ハンブルガーSVは、日本代表DF酒井高徳を新たなキャプテンに任命したと発表した。

ドイツ屈指の名門であるハンブルガーだが、今季も苦しい戦いが続いている。

9月末にブルーノ・ラバディア監督が解任された後はマルクス・ギスドルがその座を引き継いだが、チームはリーグ最下位。10節時点で2分8敗といまだ未勝利で、低迷している。

ギスドル監督は今回の決定について、「ゴートクは我々が現在置かれている状況において必要なもの全てを体現している。彼は疲れを知らない働き者だ。ゴートクは(性格的に)オープンで正直で、コミュニケーションに長けている」とその理由を説明している。

加入2年目ながら苦しむチームを牽引する役割を託された酒井は、キャプテン就任はとても特別なことなどとコメント。

また、「劇的な変化はさせたくないが、ポジティブなムードを」、「全てを一変させるのが重要なことではないが、皆で同じ方向を見る」、「ポジションがどこだろうが、自分には常に責任がある」などとも述べていたようだ(クラブではボランチでも起用されている)。なお、彼は日本人の父親とドイツ人の母親を持つ選手でもある。

『Bild』によれば、ギスドル監督は「新たなカルチャーをチームに注入したかったし、そうしなければならなかった。我々は偉大なるチームスピリットを緊急的に必要としているんだ」とも述べていたという。

これまでは元アーセナルでスイス代表経験もあるDFジョアン・ジュルがキャプテンを務めていた。そのジュルはドルトムント戦(2-5で大敗)で指揮官が採用した戦術を批判していたという。

ただ、ギスドル監督は戦術批判と今回のキャプテン変更は無関係だとしている。また、ジュルも「アームバンドをゴートクに渡すことに何の問題もない」と述べ、この決定を受け入れたとのこと。

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