ベンフィカに引き抜かれた彼は、4年契約を結んだのだがいきなりスペイン2部にレンタルに出され、そこでも全然出番がなかったのだ。

例によって半年で戻ってきた彼は古巣ジウ・ヴィセンテに貸し出されると、半年間で8ゴール。まさに鬼気迫るようなプレーで苦戦するチームを助けたのだ。

その時のハイライトと言えば2月のスポルティング戦。2-3で敗れたが、ウーゴ・ヴィエイラは2ゴールを決めた。

その活躍から2013年にはブラガに買われるのだが、結局そこでも出番はなく、ロシアのトルベド・モスクワに移籍する。

ロシアで今一つだったが、1年後に加入したセルビアの名門ツルヴェナ・ズヴェズダではそのスタイルがハマったのか大爆発!同僚のアレクサンダル・カタイに1つ及ばなかったが、20ゴールで得点ランキング2位となったのだ。その際のゴール集はこちら。

このゴール集を見れば分かることではあるが、スピードと運動量、そしてプレッシングを生かした飛び出しからのシュートが彼の最大の持ち味。また、ポルトガル時代にはサイドのドリブラーとしてもプレーし、自分で仕掛けることも得意だ。

評するとすれば、「良いパスがあれば初速が乏しい相手をカモにできる」タイプのストライカーであると言えよう。

そういう点では、前者のパスに関しては横浜F・マリノスなら問題ない。ただ、裏に強いタイプのディフェンスが多いJリーグで後者の点がどうなるか?そこがやや不安といえるだろうか。

ポルトガル人選手がJリーグでプレーするのは2000年にサンフレッチェ広島でプレーしたミゲル(奇しくも彼が広島退団後に行ったのがジウ・ヴィセンテ)以来実に17年ぶり。

これでウーゴ・ヴィエイラが活躍すれば、ポルトガルリーグに眠っているタレントにも大きな注目が集まるだろう。何年もの間同国をチェックしてきた筆者としては彼の活躍を願ってやまない。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい