去る11月20日15:00(現地時間)、アンゴラの首都ルアンダにて、来年1月から開催されるアフリカネイションズカップ アンゴラ大会の組み合わせ抽選会が行われました。
2006年のW杯でアンゴラ代表のキャプテンを務めたアクワ選手(現在は引退)などの手で抽選され、結果は以下の通りとなりました。
グループA | グループB | グループC | グループD |
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アンゴラ(開催国) | コートジボワール | エジプト(前回優勝国) | カメルーン |
マリ | ブルキナファソ | ナイジェリア | ガボン |
マラウィ | ガーナ | モザンビーク | ザンビア |
アルジェリア | トーゴ | ベナン | チュニジア |
開催国のアンゴラは例によって比較的楽なグループであるといえます。しかしマリとアルジェリアは曲者。特に後者はワールドカップ出場を控えているため、かなり本気のメンバーで挑んでくるものと思われます。とはいえ地元ということもあってアンゴラの優位は揺ぎないでしょう。マラウィを除く3ヶ国で拮抗し決勝トーナメント進出を争うことになるのではないでしょうか。
グループBは、おそらくこの大会における「死のグループ」でしょう。コートジボワールとガーナはアフリカ有数の強豪であり、ナイジェリアやカメルーンよりも旬のチームです。トーゴも日本、バーレーンとの親善試合では全く良い所がありませんでしたが、曲がりなりにも2006年W杯出場国。本気のメンバーが揃えば力はあります。ブルキナファソも力をつけており、侮れないチームです。
前回優勝国のエジプトが入っていたグループCは、パワーバランスで言えば2強2弱ですが、ベナンはW杯最終予選でもかなりの健闘を見せたチームで、若い選手が良く育っており侮れません。一方モザンビークはかなり力は落ちます。よってパワーバランスは2チームが本命、1チームが可能性ありといったところでしょうか。
グループDもCと同じようなバランスでしょう。実績があるチュニジア、カメルーンが優位に立っていますが、ガボンが2位までに食い込む可能性も十分あります。最終予選でのガボンは、チュニジアとタイプが似ているモロッコに2勝、カメルーンとも対戦し2敗したとはいえデータはある状態で、強みを持っています。
余談ですが、抽選会の中で行われた現地の歌手のパフォーマンスは印象的でした。旧宗主国であるポルトガルのサウダージと、アフリカらしいパーカッションを使った民族音楽の融合が感じられる、ダンサブルでありながらどこか物悲しさが感じられるメロディ。アフリカの音楽の中では比較的日本人に受ける性質を持っている気がします。もし本大会の観戦に行くことがありましたら、アンゴラの音楽にも少し触れてみては如何でしょうか?