ステーヴン・ランジル / Steeven Langil（カーン）
現在リーグ･ドゥで首位を独走するカーンの快進撃の中心となっている若手選手である。昨年はオセールに所属していたもののあまり出番が与えられなかったが、今季2年契約でカーンに加入すると、瞬く間に右ウイングのレギュラーを奪取。卓越したスピードでタッチラインを切り裂く突破力、さらにカットインや飛び出しからの高い得点力を備えており、前半戦だけで7ゴールをあげる活躍を見せた。1988年3月4日生まれ、21歳。

【ル・アーヴル戦ダイジェスト　65分に追加点をあげるランジル（背番号11）】

トマ・ウルトー / Thomas Heurtaux（カーン）
18、19歳以下のフランス代表経験を持つエリートだが、昨シーズンは3部のシェルブールに貸し出され、しかも最下位でチームを降格させてしまった。しかし今季レンタルバックでカーンに戻り、開幕スタメンを勝ち取り、徐々に定位置を確保していった。まだ絶対的なレギュラーではないものの、183cmという身長を感じさせないほど空中戦に強く、スピードも十分にあり攻撃力も備える才能豊かなストッパーだ。今のところ彼がフル出場した8試合は7勝1分と、確実に結果も残している。1988年7月3日生まれ、21歳。

ライアン・メンデス・ダ・グラサ / Ryan Mendes da Graca（ル・アーヴル）
カーボベルデ出身で若くして高い評価を受け、様々なクラブから熱視線を浴び、18歳でル･アーヴルに加入。今季トップチームでデビューし、徐々に出場の機会を増やしている。まだ19歳でありながらカーボベルデの21歳以下の代表チームで中心選手として活躍。トップチームに混ざっても屈指のテクニックを持ち、鮮やかなパスでチャンスメイクする司令塔だ。まだ身体能力や運動量に問題を抱えるが、成長次第ではビッグクラブでも活躍できるだろう。1990年1月8日生まれ、19歳。

ゲイダ・フォファナ / Gueida Fofana（ル・アーヴル）
ル･アーヴルの下部組織で9歳から育った生え抜きのタレント。第3節のトゥール戦でトップチームにデビューすると、第8節で初めてスタメンに名を連ね、11月末には初ゴール。現在はレギュラーの座を完全に物にしている。ギニアにルーツを持ち、高い身体能力とスタミナを誇り攻守に力を発揮できるセントラルミッドフィルダーだ。フランスの各年代の代表では欠かせない選手であり、現在は19歳以下のチームで活躍している。1991年5月16日生まれ、18歳。

アントニ・モデスト / Anthony Modeste（アンジェ）
今季ニースからレンタルでアンジェに加入し、現在ランキング2位となる11ゴールをあげているストライカーだ。現レンヌ監督、フレデリック・アントネッティに見出されてニースの下部組織から昇格。2007-2008シーズン当時、衰えが目立ち始めたラスランドに代わってレギュラーに抜擢されたこともあった。ただ翌シーズン、リヨンから加入したレミーに居場所を奪われ、今季期限付き移籍で新天地を求めた。ついに真価を発揮し始めた身体能力、テクニック豊かなストライカーに、各クラブも注目しているだろう。1988年4月14日生まれ、21歳。

【8月28日、アジャクシオ戦で2ゴールをあげるモデスト（背番号15）】

ロマン・グランジュ / Romain Grange（シャトールー）
ユース時代にはあまり注目されたことはない選手だが、2008年にシャトールーの監督に就任したドミニク・ビジョタに見出されてトップチームに昇格。正確なキックと瞬発力が武器で、セットプレーも巧みなサイドハーフである。デビューからまだ間もないが、今季4ゴール5アシストとチームの中心選手に成長した。1988年7月21日生まれ、21歳。

【ディジョン戦の25分に強烈なフリーキックで同点ゴールを決めるグランジュ】

オリヴィエ・ジルー / Olivier Giroud（トゥール）
昨シーズン開花した得点センスにさらに磨きをかけ、前半戦だけで13ゴールを記録。「戦士」の異名を取る点取り屋である。信じられないことに近年までグルノーブルの下部組織に所属しており、左サイドやストッパーでプレーしていた時期もある。そして20歳を超えてから3部のイストル、トゥールとステップアップしてきた。現在リーグ・アンで得点力不足に悩むグルノーブルは、彼を手放したことをとても後悔していることだろう。1986年9月30日生まれ、23歳。

【ジルー 2008-2009シーズンのプレー集】