ネイションズカップ2010の個人タイトルは以下のようになった。
個人タイトル
大会MVP アハメド・ハッサン(エジプト)
得点王 ゲド(エジプト)
最優秀新人賞 ゲド(エジプト)
最優秀ゴールキーパー エル・ハダリー(エジプト)
最優秀ディフェンダー ゴマア(エジプト)
フェアプレー賞 ファティ(エジプト)
ベストイレブン
【GK】
【サブ】
エル・ハダリー(エジプト) R・キングストン(ガーナ)
【DF】 ゲド(エジプト)
ブゲラ(アルジェリア) ムボラ(ザンビア)
マビナ(アンゴラ) ジアニ(アルジェリア)
ゴマア(エジプト) エマナ(カメルーン)
【MF】 アサモアー(ガーナ)
ファティ(エジプト) S・ケイタ(マリ)
オデムウィンギー(ナイジェリア) A・アイェウ(ガーナ)
A・ソング(カメルーン) ムルンギ(ベナン)
アハメド・ハッサン(エジプト) オバシ(ナイジェリア)
【FW】 カルー(コートジボワール)
ジダン(エジプト) ムレンガ(ザンビア)
ギャン(ガーナ)
フラビオ(アンゴラ)
さて、それでは最後に私の個人的なタイトルをいくつかあげて、このネイションズカップレポートの締めとしたい。
敢闘賞(チーム) : モザンビーク
選手のポテンシャルと比べて健闘した、といえば彼らに違いない。致命的な守備の弱さがネックで、グループリーグ1分け2敗と結果は出なかったが、エジプトとナイジェリアを苦しめ、格上ベナンに引き分けた。彼らの頑張りには敬意を表したい。
敢闘賞(選手) : マトムール(アルジェリア)
ベストイレブンのサブにも選ばれていないことが不思議だ。豊富な運動量で前線をかき回し、攻撃での貢献度は1得点という結果をはるかに超える。フォワード、右サイド、退場者が出た時にはサイドバックもこなすなど、非常に応用が利く能力を持つ。今大会で大きく評価を上げた事だろう。
最大の驚き : マビナ(アンゴラ)
ベストイレブンにも選出されているが、それだけに留まらせておくのはもったいないほどの驚きであった。得点はゼロ。チームもベスト8で敗れているのだが、それでも大会最大の発見といって良いだろう。小柄だが切れ味があるドリブル、かといって持ちすぎず連携を作りあげる組織力があり、クロスボールも正確無比。26歳と遅咲きではあるが、これから世界に名を轟かせる事になるだろう。
最優秀監督 : ハッサン・シェハタ(エジプト)
ベタな選択になってしまうが、彼以外は考えられない。モザンビーク戦の前半に感じられた多少の緩みも、ハーフタイムで的確に修正し、勝利をもぎ取って見せた。自分たちの強みを生かした戦術の構築、試合中に的確な変化がつけられる分析力、決断力。ワールドカップには導けていないものの、彼の指導力の高さが完全に証明された大会だったといえるだろう。

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