2009-2010シーズンのCONCACAFチャンピオンズリーグは準決勝を終えた。クルス・アスル対プーマスは2試合の合計が5-1でクルス・アスルが決勝へ。もうひとつのカード、パチューカ対トルーカは2試合の合計が2-1でパチューカが制した。この時点でお気づきの方もいらっしゃるとは思うが、準決勝を戦った4チーム、全てがメキシコのクラブである。一体何が起こったのであろうか。

同大会は、2008-2009シーズンからUEFAチャンピオンズリーグの方式に倣い、レギュレーションを変更。出場チーム数はそれまでの8から24へと増加した。ところが蓋を開けてみれば、初年度は準決勝へ駒を進めた4枠の内、3チームがメキシコ勢。そして2年目の今シーズンは上記の通り、メキシコ勢が独占。決勝に至っては、2年連続でメキシコのクラブ同士の争いとなった。

代表レベルではメキシコと同等の力を見せているアメリカだが、クラブレベルではまだまだ及ばないのが現実であり、来シーズン以降もこの傾向は続く可能性がある。他国クラブの奮起を期待すると同時に、大会の意義が問われてしまうような結果となったのではないか。


昨季は決勝でアトランテに敗れたクルス・アスル。13年ぶりの優勝なるか

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